マイスター40
純の過去編。純がどんな家で育ったか分かります。
優子が「ところで純はどういう子供だったの?」
純が「私⁉」
純が「わたしはね」
純。10歳。純の家。雛元家は由緒正しい家柄で地主だった。家系も何代も続いている。お米も作り。畑で野菜も作り。果樹園でりんごも作っていた。酪農もやっていて牛、ヤギ、馬も飼っていた。
純が「お母さん。今日生まれるかな?」
母親が「そうね。お馬さんの状態も見たら近いわね。お父さんも気にして、厩舎を行ったり来たりしているわ」
純が「わたしもサクラのそばにいるね」
その日の夜、サクラの出産が始まった。
父親が「始まりそうだな」
サクラは落ち着きがなく、馬房内を歩き回っている。そして、破水した。
父親が「サクラ。頑張れ。ここからが勝負だぞ」
純が息を吞んでサクラを見守った。
サクラの息が荒い。横たわるサクラ。それを見守る、雛元家。
出産は基本自力で行う。破水してから時間がかかったり、アクシデントで助けが必要なこと以外は見守ることがルールです。
仔馬の前足が出てきました。少し時間が経ち、頭が出てきて無事に仔馬が生まれました。
この時、純は仔馬が生まれてもサクラはすぐに立たないことに気がつき後でお父さんに聞きました。
生まれたときは仔馬とお母さんはへその緒と繋がっていて、お母さんの血液がへその緒を通って仔馬にいくからサクラは時間をおいて立ち上がらなかったことを知りました。
お父さんが仔馬の体が冷えないようにタオルで拭き。鼻筋をこすり呼吸しやすくしました。サクラも仔馬を優しく舐めます。お父さんが性別を確認します。
父親が「牝馬。女の子だ」
仔馬がお母さんに近づきたくて立ち上がろうとします。
しかし、まだ足に力が入らないらしく中々立ち上がれません。必死に立ち上がろうとして遂に立つことが出来ました。仔馬がお母さんのお乳の方へいきお乳を飲むことが出来ました。
純はこの時、必死に生きようとする仔馬の姿。それを優しくサクラは受け入れる母親の姿に気持ちがいっぱいになりました。
この気持ちは純にとって忘れられない思い出になりました。
優子が「仔馬が無事に生まれて良かったわ」
学が「純さんの生物に対する愛情は子供の時から強かったんですね」
純が「うん。一緒に成長してきたからね」
鉄が「そういえば。わしも昔、柴犬を飼っていたな。わしの弟みたいな存在だったな」




