マイスター39
次の日から、冒険に向けて準備が始まった。
まずは船を作ること。どこまで湖が広がっているか分からないので、念入りに頑丈に作らないといけない。食料も保存がきく食べ物を作らないといけない。
そんな日々が続く中、夜、食事を済ませてみんなでいつものように雑談をしていた。
鉄が「今日も飯がうまかった」
学が「食後の後のコーヒーは格別ですね」
純が「ねえ。前から気になっていたんだけど、優子と道は幼馴染なのよね。どんな子供だったの?」
優子が「そうね。道と初めて出会ったのはまだ小さいときに、道たちのご家族が近所に引っ越してきたときからの付き合いね」
道が「ああ。俺が生まれたときは賃貸のマンションに住んでいた。俺が大きくなるにつれて両親が一軒家を買ったみたいだよ」
道の過去編。道の幼児期の思い出と優子との出会い。
道。4歳。まだあどけない彼がとある街に引っ越してきました。
母親が「みっちゃん。お母さんたち荷物を運んじゃうから、ちょっとここで遊んでいてくれる」
道が「うん」
道が本を読んでいる。本に集中していたら、人の声が聞こえて顔を上げた。
優子が「あなた、お名前は?どこから来たの?」
道が「ぼくは道。ずっと遠くから来た」
優子が「そう。わたしは優子。この近くに住んでいるの。荷物がいっぱいあるね」
道が「うん」
母親が「あら、こんにちは」
優子が「こんにちは」
母親が「お家は近く」
優子が「うん。すぐそこ」
母親が「そうなの。今日から引っ越してきた天野です。よろしくお願いします」
荷物の運び入れもひと段落して荷物の整理もめどが立ち始めた。
父親が「だいたい。終わったな」
母親が「ええ。これから私達の生活の第一歩が始まるのね」
父親が「道。あとで見晴らしが丘に星を見に行こう」
道が「お星さま見える?」
父が「ああ。お星さまがたくさん見れるぞ」
優子が通う幼稚園に道が入園してきた。
先生が「今日から新しいお友達になる天野道くんです。みなさん。仲良くしましょうね」
優子が「道くん。同じひまわり組ね」
道が「うん」
道が本を読んでいるとまた、人の声がした。
優子が「道くん。本が好きなの?」
道が「好きだよ」
優子が「面白い?」
道が「面白いよ」
優子が「お星さまの絵がかいてある」
道が「うん。お星さまがたくさんの人の願いを叶えてくれるの」
優子が「お星さまってえらいんだね」
道が「うん。おおきくなったら、ぼくお星さまになる」
これが道と優子の出会いだった。
純が「可愛い。癒されるわ」
学が「道さんはこのころから星に興味があったんですね」
道が「懐かしいな」
優子が「わたしも道もまだ幼かったわね」




