マイスター16
翌日。道たちは無事にホームに戻った。
純が「みんな無事で本当に良かった」
優子が「純。鉄。心配かけてごめんなさい」
鉄が「無事でなによりだ」
学が「やっぱり。ホームは落ち着きますね」
道が「今日はゆっくり休もう」
今日は完全休暇にした。みんな休みなく探索していたので疲れが溜まっていた。
各自、自分の好きなことをやってリフレッシュします。
優子が「鉄は元気ね。そんなに動いて疲れないの」
鉄が「すー。はぁ。はぁ。」
純が「鉄。なにをやってるの。踊り?」
学が「あれは空手の型というものです」
純が「あれが空手なの」
学が「はい。個人選手が仮想的に相手をイメージしながら攻防を繰り広げ、その一連の技の流れを演舞として披露するんですよ」
学が「オリンピックの種目にもなっています」
道が「みんな。ここにいたのか」
純が「道は読書」
道が「ああ」
学が「その本は懐かしい。“そこに道があるのなら”じゃないですか。子供の頃何十回も読みましたよ」
道が「俺が冒険を夢見た作品だよ」
純が「どんな話なの」
道が「その本の名前の通り、そこに道があるのなら、どんな境遇にいても夢を持てばどこまでも行ける」
道が「農民の少年が、学校の先生と出会って。学を学び。世界に羽ばたく話だ」
学が「当時の少年はみんな憧れていましたよ」
道が「俺の原点さ。道があるならどこにでも行ける。どんなことにも挑戦できる。それに、憧れて、その夢をずっと持ち続けている」
道が「この本を読むと少年のひたむきに夢に向かって行く姿勢に、やれないことはないと思い気持ちが高ぶった。この少年のように自分も早く世界へ出てみたいと感じ行動したな」
優子が「道は子供の頃、よく家を抜け出して野宿してたわね。自立するって言って」
鉄が「わしもその本を読んだぞ。少年がまたいい味出してる。なんたって少年はナスが嫌いだった。」
鉄が「面白いだろ。農民なのにナスが嫌いだったなんて」
学が「鉄さんのスケールは個性的ですね」




