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神の如き宇宙人は何もしない~ただ売るだけ~  作者: 苺一会
第四部「戦争・決着・そして締め」第八章「豪州合衆国との戦争」

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閑話「信正、佑を怒る」

 時期:1892年。


 1892年、日本は豊かになった。

 信正が工作船へ来る。

 珍しく怒っていた。


「何故言わなかった」

「何をです?」佑が答えた。


「曾祖父が死んだ時」

「……」


「信幸公が死んだ時」

「……」


「皆死んだ時」


 沈黙。


「寂しかったでしょう」


 佑は答えない。

 信正は続ける。


「何百年も付き合った相手が次々死んで行くんだ」


「慣れています」

 嘘だった。


 信正は見抜く。

 信長に似ていた。


「嘘ですね」


 沈黙。

 長い沈黙。

 そして、佑は初めて認める。


「……寂しいですよ」

「でしょうね」


「でも仕方ないじゃないですか」

「仕方なくない」


 信正は笑った。


「次からは墓参りくらい来てください」

「何かと忙しくて……」


「来てください」

「……はい」


 この後、佑は初めて信長の墓へ行く。

 そして歴代織田家当主の墓にも行く。


 フィリアは後に語る。

「信正さんは、信長さん以来二人目でした」

「何がです?」


「佑さんに説教した人です」


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