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神の如き宇宙人は何もしない~ただ売るだけ~  作者: 苺一会
第二部「エルフが暴走し、日本が育つ」 第五章「北米 最初の街と、信長の死」

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閑話「織田家の悩み」

 時期:第二部(1620年代)


 安土城の廊下で、第六代織田家当主信房と、その息子の信吉が話していた。


「先祖が偉大すぎる」と信房が言った。六十代になっていた。

「分かります」と信吉が返した。若い。まだ二十代だった。


「比較される」

「いつも」


「父上(信忠)は『真面目にやれ』と言った。それで真面目にやってきたが」

「しかし先祖の評判が」

「大きすぎる」


 そこへ佑が通りかかった。

「何の話ですか」


 二人が顔を見合わせた。


「……あなたは信長公を直接知っているか」と信吉が聞いた。

「知っています。長い付き合いでした」


「では聞かせてください。信長公は最初から、あれほどの人物でしたか」


 佑は少し考えた。

「最初は違いました」と佑は言った。「桶狭間の前は、失敗が多かったです。商売で負けたこともあった。部下の心が読めなかった時期もあった。ただ」


「ただ?」

「負けた後の切り替えが、異様に速かった。それだけです」


 信房が少し目を細めた。「……それだけですか」

「それだけです」


 信吉が少し息を吐いた。「希望が出てきました」

「比較するより」と佑は言った。「信長殿本人が一番言いたかったことを、私は知っています。あなたたちに直接聞かせましょうか」


「何と言っていましたか」

「『もっと面白くなれ』と、最後の地図の余白に書いていました。誰に向けてかは分かりませんでした。でも今は、あなたたちに向けて書いたような気がしています」


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