表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の如き宇宙人は何もしない~ただ売るだけ~  作者: 苺一会
第二部「エルフが暴走し、日本が育つ」 第五章「北米 最初の街と、信長の死」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
43/91

閑話「信長と佑の囲碁」

 時期:第二部・信長晩年(1640年代)


 信長が七十代になった頃、囲碁を持ち込んだ。


「勝負しろ」

「囲碁ですか」

「うむ」


 十七連敗した。

 信長は全局、無言だった。怒っているわけでも、諦めているわけでもなかった。佑を見ながら、何かを計算し続けていた。

 十八局目の前に、信長が言った。


「お主は、囲碁でも商売と同じ手を打つな」

「どういう意味ですか」


「勝てる手を選ばず、『相手が一番嫌がる場所』を選ぶ。それでいつも勝つ。しかし」

「しかし?」


「十七局、私が一番嫌がっていた場所が分かったか?」


 佑は少し止まった。

「……」

「わしが一番嫌なのは、負けることではない」と信長は言った。「読めない相手に当たることだ」


 十八局目が始まった。

 信長は最初の一手を、佑が今まで一度も想定しなかった場所に置いた。


 佑は六十手目で、初めて迷った。

 信長が勝った。

 佑は少し黙ってから言った。「……どうやって」


「十七局、お主の癖を見た」と信長は言った。「五百年生きると、癖が出るものだな」


 帰り際、信長が小さく笑った。「商売でも一度くらい、わしに負けてみろ。その方が面白い」


 佑は帳簿に書いた。



備考:囲碁、17勝1敗。

 1敗したのは信長殿が最後の一局だった。


 五百年生きると、癖が出るらしい。


 少し、悔しい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ