表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の如き宇宙人は何もしない~ただ売るだけ~  作者: 苺一会
第三章「商売が軌道に乗り始める・各地でエルフが暴走する」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
25/96

閑話「信長、エルフたちを評する 1590年」

 第一部、1590年安土城にて信長と側近の会話


 信長が側近の森蘭丸に言ったのは、何でもない夜の話だった。

「蘭丸、あの六人をどう思う」


「エルフの方々ですか?」

「そうだ」


 蘭丸が少し考えた。


「フィリア殿は、先日また許可なく京の味噌蔵に入ったそうです」

「知っている」


「ライル殿は東海道を無断で測量しています」

「知っている」


「ドワリン殿は堺の港に夜中こっそり排水溝を作っていました」

「知っている」


「アイリス殿は長宗我部の船を勝手に改造しました」

「長宗我部から苦情が来た」


「モリス殿は北条の農地に無許可で実験用の畑を作っています」

「北条から苦情が来た」


「シャリア殿は……特に問題を起こしていません」

「あれが一番怖い」と信長は言った。「静かに動く者が一番広く動く」


 蘭丸が続けた。


「総じて申し上げると、全員が独自に動いており、互いに相談していません。にもかかわらず、結果として噛み合っています」

「そうだ」と信長は言った。「儂が一番不思議なのはそこだ」


 蘭丸が少し間を置いた。


「信長様は、あの方々を恐ろしいとは思いませんか」

「思わん」と信長は即答した。「便利だが制御不能だとは思う」


「違いが分かりません」

「制御できない者を恐れても意味がない」と信長は言った。「使えるかどうかだけ考えればいい」


「では、使えますか」

「使えない」と信長は言った。「ただし、向こうが勝手に動いた結果を、こちらが使うことはできる」


 蘭丸が黙った。

「それが佑との等価交換だ」と信長は続けた。「儂は金を払う。向こうは技術を売る。エルフどもは勝手に動く。その結果を儂が使う。誰も誰かを支配していない」


「……それは、主従ではありませんね」

「そうだ」と信長は言った。「それが面白い」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ