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第2話 絶望と諦め
工作船の会議室に六人が集まった。
佑、フィリア、ライル、モリス、シャリア、ドワリン、アイリス。方針が決まってから残りの九十四人に説明する。
「状況を整理します」と佑は言った。「現在の時刻は西暦一五八二年。食料備蓄は三ヶ月分。宇宙農業の設備は足りない。地球上に拠点はなし。資材も足りない」
誰も驚かなかった。エルフたちは既に外部モニターの表示を確認していた。
「売るものを考えます」と佑は続けた。
「何が売れますか」とライルが聞いた。
「情報です。今のところ」
フィリアが少し間を置いてから言った。「情報だけで食料は買えますか」
「……頑張ります」
佑は立ち上がった。
「まず地球に降ります」
「危険はありませんか」
「私は宇宙エルフです。五百年生きる筈です。そう簡単には死にません」
それだけ言って、佑は観測室に向かった。
「……地球の土が見たい」
扉が閉まる直前、モリスの声が聞こえた。
佑は振り返らなかった。




