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神の如き宇宙人は何もしない~ただ売るだけ~  作者: 苺一会
第二章「最初の商売と、オタクたちの暴走開始」

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第11話 信長の決断 大名への転売開始

 信長が各大名を呼んで宣言した。


「佑から買った物を各家に売る。兵器は一割増しだ」


 各大名が顔を見合わせた。


「転売は」と家康が確認した。


「佑との約束通り、禁止だ。わしを経由して買った場合、更に別の者に売れば、佑から二度と買えなくなる。それだけは守れ」


 政宗が小声で隣の家臣に言った。「……規格外の情報を持つ商人を、完全に囲い込んだ。さすがだな」


 信長には聞こえていたと思うが、信長は特に反応しなかった。




 結が使者として工作船に来た。


「佑殿にとっても都合が良いですか」


「はい。窓口が一つになります。私は商売に集中できます」


 結が少し考えてから言った。「一つ確認させてください。信長様を経由することで、佑殿の利益が減る場面が出てきます。それは構いませんか」


「構いません」


「なぜですか」


「信長殿がいなければ私は日本で商売ができません。最初の売り込みは命の恩という形でしたが、実際には信長殿の信用が日本全体への入口になっています。その対価として一割は安いくらいです」


 結がメモを取った。「……分かりました」


「あなたはなぜ確認したんですか」


 結がペンを止めた。「佑殿が不利な条件を気づかずに飲んでいる場合、指摘する方が長期的に取引が安定すると思ったので」


 佑は少し黙った。


「……ありがとうございます」


「仕事です」


「でも、私の利益を守ろうとしてくれた」


 結は特に答えなかった。帳面を閉じて、「では失礼します」と立ち上がった。


 佑(内心):この人間には値段がつけられない。三度目だ。





挿絵(By みてみん)

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