第75話 紙一重の激闘
〇実況、解説・コメント〇
『あーっとギリギリの攻防勝ち切った所、タケが発見しトドメを刺す! さぁ残りは二部隊。ここまで戦場を荒らしに荒らしてきた【他人任せ】、なんと合計で17キルもしています! かなりのキルポイントを重ねながらこの時点で2位以上は確定しています!』
「ほんと化け物ですね……今まではまるでウォーミングアップだったかの様な暴れっぷりですね……」
【17???】
【意味わからん】
【チーターみたい】
【これカスタムですよね?】
【えぐい】
【す、まーふ】
『対するもう一つのチームは【てぇてぇと厄介おじさん】! こちらもいい具合にキルを稼いでいます!』
「位置的にはタケ達が高台を取っているので有利ではありますが、何せジンがいますからね。ポジション有利をあっという間に覆すエイムを簡単に出してくるので、どうなるか分かりません」
『チーム【他人任せ】は勢いそのままにチャンピオンを取る事が出来るのか。そして【てぇてぇと厄介おじさん】はこの有利を活かして最強のチームを、最凶の男を倒す事が出来るのか注目です!』
【これは流石にジンでしょ】
【ジンチームが勝ったな】
【GG】
【まだ分からんだろw】
【普通に考えて無理】
【トロールおじさんいるから無理やなw】
【厄介おじさんwww】
その後安置収縮が始まり、一番強いタケが落とされキルトレードを取るもののまだジンが生き残っている。
人数有利を活かしてラギとあきなながもう一人を落とすが、ジンの直下グレによってあきなながダウン。
ラギとジンの1vs1になった瞬間の事。
声には出さないが、実況の寺島も解説の翔琉もこれはジンがチャンピオンを取って終わりだと確信していた。
ラギ達を応援している人達も、心の片隅では無理だろうなと思っていた。
見ている人全員がラギ達が勝つ事なんて想像していなかった。
『ラギ、ジンの位置を捕捉して上手く遮蔽を使いながらダメージを入れていきます。あぁぁっと!? タイミングを見てすかさずジンも撃ち返す! ラギ不運にもヘッドショットを喰らってしまい、予想よりも大きなダメージ受けてしまいました。この機会を逃す事はしないジン。一気に詰めて行きます! ラギ、回復間に合うか……ッ!?』
「いやーこれはキツイぞ? おっ?」
『ジンの詰める足音を聞いたか回復を直ぐにキャンセルして身体を出したぞ!? 徐々にですが確実にジンの体力を削っていきます!』
「これわざと回復音出したか……?」
『だがそんなダメージは微々たるもの、まるで闘牛のように突っ込んでくるジン! っと!? ここでラギが勝負に出たか!? ラギが不意を突く動きをしたもののジンはしっかりとショットガンを当てアーマーを割りました! しかし突然だったのでエイムがしっかりと合っておらずそこまでダメージを与えられません!』
『ジンの背中はがら空きだ! ジンは岩を蹴って反転、見事なキャラコン! ですが、ラギはそれを逆に利用して落ち着いてエイムを定め……アーマーを割った!』
「下がりながら撃つの偉過ぎる!!!!」
『ジンは反射的にショットガンを撃つが下がっていたラギには殆どダメージはありません!! ラギ、その間に一方的にジンを撃つ撃つ!! これはまさかあるのか!? あるのか!?! あぁぁぁぁっと!!! 弾が!!!!』
【いけぇぇぇ!】
【は?は?は?は?】
【頑張れ!!】
【ジンが負けるわけw】
【ある?!】
【まさかの?!】
〇観戦画面チームの反応〇
『えっ!? ジンさんやばい!』
『嘘でしょっ!?』
『うぅぅわぁぁぁっ!?』
『熱い!!』
『いや上手すぎる!』
『あーっ弾が無いっ!』
『なにこの戦いヤバすぎだろ』
『うわキツイ頑張れ!!』
〇実況、解説・コメント〇
『ラギは弾が切れ直ぐに武器を切り替えるも、ギリギリの所でジンがなんとか岩陰に隠れました』
「でもジンは一発でも喰らったら死にますよこれ!」
『回復をさせまいと、この機会を逃すまいと迷いなくラギが行く! ジン、間に合うかぁっ!! ……――仕留め切ったぁぁぁぁぁあぁ!!!! チャンピオン!!!! 最後に立っていたのはラギ!!』
「うえぇぇおぉおぉぉ!?!!?!? いや、えぇ……!? いやいやいやヤバすぎる。面白過ぎるって……」
『この試合暴れに暴れまくっていた元プロのジンを打ち倒し、見事1vs1を制したのはこの男、ラギです!! 誰がこの結果を予想できたか!? チャンピオンはチーム【てぇてぇと厄介おじさん】です! おめでとうございます!』
「おめでとうございます!」
【?!??!!?!?!?】
【まじか!!】
【やっば!】
【紙一重の攻防だった……】
【一瞬世界大会見てるのかと錯覚したわw】
【ハイレベル過ぎる……】
【88888888888888】
「えぇ……いや、ははは……まじですか」
『いやぁ……はは、あまりの激闘に我々も言葉を失っております』
「…………いや正直に言うと僕、あぁこれは流石にジンが勝ったなと思ってたんですよ」
『はい。申し訳ないんですが、私もそう思っていました。……恐らく見ていた人殆どがそう思ってたんじゃないですか?!』
「いやぁぁぁ……まさかまさかのラギの勝利ですよ!」
『ほんとに凄い闘いでした。今現在、ポイントの集計を行っているとの事なので結果発表までもうしばらくお待ちください!』
【言葉失ってるw】
【俺はラギが勝つって信じてた】
【↑嘘乙】
【え!? ジン負けた!?】
【ラギって誰】
【すっごぉ】
『いやぁ……それにしても凄い濃い四試合でしたね。ほんと色んな事が起きました。一試合目は凄い数の部隊が残ってカオスな状況。
二試合目印象に残っているのはタケが味方を置いて真っ先に逃げて、しまいには一番にやられる珍プレーだったり、三試合目はまさかまさかのジンが【ほっとココア】の面々に序盤で落とされるというね。空中にいるジンをスナイパーで撃ち落とすというスーパープレイなんかも見られました。
そして最後の四試合目、この試合は何といってもジンですよね。もうキルポ制限がなくなったからか滅茶苦茶暴れ回ってました。誰もジンを止められない、あぁこれはジンが勝ったなと誰もが思っていた所まさかまさかのダークホース【てぇてぇと厄介おじさん】のラギが見事1vs1で勝利を収めるという衝撃的な結末でした』
「いやほんとに、毎試合面白くて全然目が離せなかったです。きっと神視点で映らなかった所でも数々の強いプレイや面白い事が起きていたと思いますね。最後まで何が起こるか分からない。これぞ【バトルロイヤル】って感じを伝えられたのではと思ってます!!」




