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底辺配信者の俺がクラスの一軍女子に身バレしてコラボした結果【てぇてぇ】と言われてバズったし、学校での距離も近くなった  作者: 絶対人生負け組


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第127話 文化祭に向けて


「はいはいはい! メイドカフェ!!!!」


「えー! なら執事カフェも!!」


「じゃあいっそコスプレ喫茶!!」


 陽キャ特有のノリで出されるメイド喫茶に対抗して女子も執事喫茶を言い出し、やいのやいの。


 クラスマッチも俺を除いて無事に終わり、今クラスでは文化祭に向けての話し合いがされていた。


「他に何か案はありますかー?」


 文化祭実行委員が意見を求め、委員長が出された案を黒板に箇条書きにしていく。


 委員長って半ば雑用係みたいなもので大変そうだなという感想を抱く。


 実行委員二人もいるならどっちかが板書すればいいのに。


 チラッと先生に視線を向けると、パソコンと向き合いたまにガクンと頭を揺らし寝そうになっている。


「あっ、委員長それ漢字間違ってるよ」

「えっあっほんとだ。すみません」


 文化祭実行委員の内の一人、ギャルっぽい女子が誤字を指摘すると委員長は急いで書き直す。


 委員長ってこの前のクラスマッチでも人数数え間違ってたし、結構ポンコツなんだよな。


 なんというか、見てるこっちが不安になってくるレベル。


 よくそれで委員長しようと思ったよなと思考に耽っている間にどんどんと出し物の案が羅列されていく。


 お、案が出るスピードが思ったより早くて男子の実行委員も板書し始めたぞ。


 えーなになに。演劇にお化け屋敷、自主制作映画。縁日にジェットコースター、それと巨大迷路? なんか作るの面倒臭そうなの多いな。


「たこ焼き~!」


 そしてまた一つ案が追加される。


 勿論その他にも食べ物系の意見も出されていて黒板は文字でギッシリと埋まっていた。


 あぁ委員長、隣の文字まで消えちゃってるよ。あぁ! チョーク落としちゃった。ああああ、スカートに粉が……。


 お、文実のギャルがスカートの粉払って上げてる、優しい。


 あ、因みに話し合いに参加してないと思われるのは癪だから言っておくが俺も意見を出した。


 俺が提案したのはゲームカフェ。勿論エテやヴァルとかそういうゲームをするのではなくて、トランプやUMOだったり、オセロやすごろくというカードゲームやボードゲームの事だ。


 ふふふ、我ながらいい案を出したと思うぞ――。






 案出しの話し合いから数日後。


「と、いうわけでうちのクラスはボードゲームカフェに決まりましたー」


 パチパチパチ。拍手をしていると七月さんと目が合い「やるじゃん」的な笑顔を向けて来た。


 まさか自分の案が採用されるとは思ってなかったから驚いている。


 でもなんか嬉しいな。


 どうやら出す出店が被らないように実行委員の集まりで話合うらしいのだが、メイドカフェとかはやはり人気で被り、高校最後の思い出作りをしたいという言い分には敵わず、三年生がやることになったらしい。


 それを聞いて「えぇ折角うちのクラス可愛い子多いのにー」と声を大にして残念がっている野球部陽キャ。


 それに同意して頷く全男子。俺も例外ではない。


 七月さんに桃沢さん、渡辺さんに小野さん。この四人、タイプは違えど全員他学年の人でも知るレベルで人気なのだ。


 あぁなんかそれを改めて認識すると俺、いつか本当に誰かに殺されるんではないかと今までの自分の言動を思い出しながら身震いする。


 他の案もジャンケンとかで負けて、クラスでそこそこ好評だったボードゲームカフェに決まったということだ。


 準備も簡単そうで、あまり文化祭に興味がない生徒やステージの出し物をする有志の人達の票が多かったのもある。


 残念がっていた人も、「当日一緒にゲームして楽しめるの最高じゃん!」とか「他のクラス回れるのめっちゃいいっ!」と俺の案の良さに気付いてくれた。


「やるじゃん柊~!」

「お前最高」

「ありがとう柊く~ん!」


 あまり話した事のない人からもお礼を言われて少し恥ずかしいが、喜んでくれて俺も嬉しい。


 と言っても、質素な教室だと味気ないので飾り付けやらメニューやらやる事はちゃんとある。


 ボードゲームは持っている人が各自持ち寄る感じだが、同じゲームばっかりだと面白くないのでバリエーションを増やすために新しくゲームを買いに行かないといけないし。


 追加の話合いでゲームで勝った人には景品を渡す事にも決まったし、予算が余りそうなので、四人にはコスプレをして貰う事にもなった。


 渡辺さんは最後まで乗り気じゃなかったけど。


 その時の男子の盛り上がり様は動物園の動物達も引くくらい凄まじいものだった。


 というか、今年の文化祭自体ハロウィンとその次の日の二日間なのでコスプレしたい人は自由にしていいらしい。





「ならコスプレ喫茶いらなくね……?」


 昼休み、ご飯を食べながらそう呟くと海がやれやれと首を振る。


「いいや七緒、コスプレ喫茶とメイド、執事喫茶は別物なんだよ。いい? コスプレはアニメのキャラとかサキュバスとか巫女とか警察とかナースさんとかCAさんとかそういうのが入り混じったお店になるんだよ」


「はぁ……」


 なんかサキュバスとかナースとか、全体的に少しエッチな方向なコスプレしか例に上げないのはなんなんだよ。


 まぁ海らしいかと、話の続きに耳を傾ける。


「それと違ってメイド、執事喫茶は全員がメイドで執事なんだよ!」


 まぁそりゃメイド、執事喫茶なんだから当たり前だろ。


 俺がまだ理解ってない顔をすると海はダメ押しの一言。


「全員衣装が統一されてる美しさが分からんのか!!」


「あーなるほど?」


「全員がメイドで執事。つまりお客さんは全員ご主人様になれるというわけだ!!」


「なるほどね、分かった」



 けど頼むからもっと声を抑えて欲しい。光に助けを求め……あぁそうだった。あいつどうやらバンドに誘われたらしくて今いないんだった。


 あいつ歌上手いからボーカルだろうなと、海の力説を聞き流す。


 するといつぞやの俺のクソキモウィンクを物凄い目で見て来たメガネくんが、海の熱弁に大きく頷いていた。


 海、俺よりもあのメガネくんの方が良き理解者になると思うぞ。





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