シンジの作戦
「シンジ、それどういうこと?」
女神様が聞いた。
シンジが地図を広げながら言った
「今、西の民の中で権力がある3つの町は『アダラ町』と『キックル町』と『スラグ町』ですよね。」
「そうね。間違いないわ。その3つの町の力が拮抗していて他の町はこの3つの町のどれかに属しているわ。」
レイスが応える。
「それで、ヒトミ様が居て奴隷を推奨しているのが『アダラ町』でしたよね?」
「そうよ。ヒルコ大陸へ移住してる人は、ほぼ『アダラ町』の人たちよ。」
「たしか、ヒトミ様には姉が居ましたよね? 確か、結婚して普通の生活が送りたいと言って出ていったとか……」
「そうなのよ。あの時はショックだったわ。よくあんな昔のニュース覚えてるわね。」
「僕の調べでは『スラグ町』で名前を変えてひっそりと暮らしてます。そして、『スラグ町』の人たちの大半は東の民やヒルコ大陸の先住民の奴隷化に反対だったかと思います。」
「つまり、シンジの言いたい事は現在のヒトミ様の姉に真のヒトミ教の後継者だと主張するってことですね。それで『スラグ町』で同士を集めると……!?」
女神様が聞く。
「そうです。まずは、姉の方を探し出して説得しないと行けないですがね。」
「その作戦でいきましょう。レイスは、バレないようにヒトミ教の現状を私たちに教えてちょうだい。」
「わかったわ。スパイをしろってことかしら? 私の得意分野よ。」
レイスはスパイを引き受けた。
「私たちは、ヒトミ様の姉を捜しましょう。あと、船の上でマナーを学ぶって作戦があったけど、あれは是非お願いします。ヒトミ様の姉と話をする時に役立つかと思います。また、私たちの内の誰かがレイスと一緒に『アダラ町』に潜入する時に役立つわ。」
「メグミさん、わかったわ。そこは、当初の通り行うわ。」
そして、マオ達一行は出発した。ヒルメ大陸の西側へ向かうために。
「船はあるの?」
女神様がレイスに聞いた。
「あるわよ。ヒトミ教の幹部専用の船がね。船の中に教会があって毎日祈ることもできるわ。祈りの時の作法とかも教えられるわ。」
レイスが応える。
そして、3日間かけてマオ達は移動した。
勿論マオ達は走った。女神様は、アズミのちからで移動してレイスは自分の馬を持っていてそれで移動した。
ダイチ達もようやく馬のスピードくらいで走り続けられるくらいにはなっていた。
そして、レイスが言っていた船があった。
シンジは、普段無口だけど参謀としては有能です。




