会議
レイスの口から言われたその『バソニ』それがヒトミ教が変わってしまった原因なんだろう。
「レイスはその変わったヒトミ教を変えたくて、マオ達に力を貸してって言ってるの?」
マオはきいてみた。
「そうねぇ。マオさん。貴女が言った通りよ。私はこのヒトミ教を元に戻したい。それが済んだら女神様! 私を牢にぶち込んでくれてもいいわ。それまで私は捕まるわけにはいかないの。」
「わかりました。貴女の気持ちは充分に伝わりました。そうですね。貴女の刑は重いですが罪には保護観察付き執行猶予というものがあります。私が保護観察という事にしてあげてもいいわ。ただし、何かやらかしたら私は貴女の目的なんて関係なく捕まえますよ。」
女神様は応えた。執行猶予? 保護観察? なんの事かマオにはわからなかった。人間の概念ってのは難しい。
「執行猶予ってのは、決めた期間に犯罪をしなかったら牢屋に入らなくてもいいよってことで、保護観察ってのは執行猶予の人を監視する人のことだよ」
ダイチが教えてくれた。
「ありがとうございます。メグミさんって本当に女神様って言われてるだけあって優しいわ。じゃあ、私がシンジくんやダイチくんを誘惑しちゃった場合もこうやって許してもらおうかしらね。」
「お互いが合意で犯罪行為に手を染めなければ問題ないよ。」
「それは、マオが許さない!」
「そうみたいよ。レイス。マオさんが許してくれないみたい。」
「わかったわ。マオさん。マオさんに睨まれたら命が何個あっても足りそうにないわね。それは辞めておくわ。」
なんとか一安心だ。でも、やっぱりレイスは放っておけない。
「マオもレイスの保護観察する! マオはレイスが誘惑しないか見張っておく! もし、誘惑したら死刑」
「わかったわ。誘惑したら死刑でいいわ。これで私のこと信じてくれるかしら?」
「信じる。レイスは信用できる人間だ。」
マオは、レイスを信じることにした。
「それで作戦の続きだったね。この会議にバソニの社長『ハンゾー』が出席するの。だから、私が合図をするとみんなで一斉にハンゾー目掛けて攻撃してくれたらいいわ。簡単でしょ?」
「レイス、それ本気で言ってます? 」
女神様が聞いた
「ほ……本気よ!」
「レイスは司令塔に向かないみたいね。まず、私達の目的である武器庫はどうするの?」
「それは、ハンゾーを倒した後にいくらでも手伝うわよ。」
「敵だとバレたら相手の警戒心が高くなります。そんな状態で武器庫を攻めるなんて不可能です。更に、本当にハンゾーを倒すだけでヒトミ教は元通りになると思ってますか?」
「思ってるわよ。だって、諸悪の根元がハンゾーなんだからそれを絶つと元に戻るはずだわ!」
「じゃあ、シンジ! どう思いますか?」
「ハンゾーを倒すと新たな人がバソニの社長になり同じ事が繰り返されますかね。あと、俺たちはお尋ね者になります。」
ハンゾーが応えた。凄い!確かにその通りだ。
「女神様ー! マオが全部潰しちゃうって作戦はどうかな? ヒトミ様だけを残すの。マオだったら簡単にできるよ!」
「その案もありますが、結局恐怖による支配でしかないです。」
「要は、ハンゾーを失脚させればいいんだよね?」
ダイチが応えた。
「まさにその通りです! ダイチさんその方法は何かありますか?」
「ちょっと思い付かないです。」
「同士を集めて反乱を起こすってのはどうですか?」
そこでシンジが応えた。
世の中を変えるのは結局暴力しかないのか?そんなことを考えながら書きました。




