・・・女の子を拾いました
題名的にアウトですな
「う~ん・・・よし!!あっちに行こう!!」
森の中歩く人影。
その人影は中肉中背で布を羽織り旅人の格好をしていた。
異様といえばボサボサに乱雑に伸びた銀のような黒の髪。
顔は髪が邪魔して見えない。
「さてと・・・って痛い!?何さ!!くぅー!!」
この彼の頭を陣取っているのは一匹の龍だった。
しっぽ先まで1m近くになる龍・・・具体的に言えないが女の子だ。
彼女はしっぽで青年の背中を叩き何かを催促する。
「?あ~お腹がすいたのか・・・ほいっ」
彼は懐から干し肉をちぎって出すと投げた。
彼女は首を伸ばしそれをキャッチする。
「~♪」
苦笑するようにため息をすると彼・・・ユキトは歩き始めた。
それから数分後、
「う・・・」
「ん?」
かすかに聞こえた呻き声。
茂みを覗きこむと見た目的に18程の流れるような銀髪の・・・狼耳の少女が木に寄りかかるようにして倒れていた。
「おい、大丈夫か?」
「・・・っ・・・」
声をかけるも表情を歪めるだけ・・・どこか怪我しているわけでもない。
「・・・まぁ旅はなんとやらって言うしね」
俺は彼女を背負うと音のする方へと歩き始めた。
「・・・苦しい・・・」
ただくぅが少女にしっぽが当たらないようにしてるのはいいが首に巻きつけるのはやめろ・・・
締まる・・・
音の場所、川が流れ込む湖にたどり着くと俺は布を外し少女を寝かせると、
「さて・・・飯でも探すか」
湖の方を向くとおもむろに糸を取り出し、
「~♪」
釣りを開始した。
_______________
「大漁大漁~」
ナイフで解体し内臓は取ってある。数匹位は焼いて後は干しておこう。
火を起こし焼いていると・・・
「う・・・ん・・・」
「お、起きたか?」
「!!!」
少女は俺を見ると距離を取り足につけていたナイフを取り出す。
「おいおい、そんなに警戒しなくてもいいだろう?」
「何が目的?」
「ただ単に君が倒れていたから看病?してただけ。
何かするなら君が寝てる間にしてるはずだろ?」
俺は焼いている魚から目を離さずそういう。
「・・・」
まあ簡単には信用できないわな。
「ほれ」
「え?わわっ!?」
焼けた魚を投げ渡すと落としそうになりながらもキャッチした。
くぅ?もう魚を食べ始めてるよ・・・てか3匹目!?
「どういう・・・」
「どうせ何も食ってないだろ?食えよ」
「・・・」
少し警戒しながらも少女は魚に口をつけ、そして食べ始めた。
「まあ急ぐなよ?まだあるからな」
「・・・ありがとう・・・」
それにしてもさっきの身のこなしからして一般人(まぁ獣耳がある時点で人ではないが)ではないのは確かだが・・・
「お前、なんであんなとこで倒れてたんだ?」
「・・・お前じゃない・・・」
「そうか・・・しかし俺は君の名前を知らない」
「・・・フィフナ・フェンリル・・・」
フェンリル・・・なるほどやはりフェンリルの一族の者か・・・
獣人の中でも力がある一族の一つでありその吐息はあらゆるモノを凍てつかせるという・・・
しかし名前にFを冠するということは貴族の娘か?
「・・・私は・・・ハンターなんだけどFからEへのランクアップのクエの途中問題があって・・・」
なるほど新人か。
ハンターとは外ある種族を狩ることなどを仕事するとするギルド認定の職業であり、ランクはF、E、D、C、B、A、S、SS、SSSとある。
最初はFから。
そして実力に合わせてランクを上げるのだ。
確かFからEはゴブリンの群れを討伐できればいいはずだが・・・
「問題?」
「じつはグリズリーが現れて・・・なんとか逃げたんだけど途中で疲れと空腹で・・・」
「あそこの倒れてたと」
「・・・はい・・・////」
まぁ、ハンターからしたら恥ずかしいのか?
しかしグリズリー・・・クマの魔族で下級ではあるがEの上位くらいないときついのは確かだ。
「しかしグリズリーね~」
「ゴブリンの群れは倒せたんですけど・・・」
「ならそれを出せばいいじゃないか」
「負けっぱなしは・・・」
どうもこの少女は負けず嫌いのようだ。
「さてどうしたものか・・・」
魚を一生懸命食べる少女を見ながら俺はため息をついた。
主人公
ユキト・ヴォルフス
年齢21




