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32話 映画のシンクロ表現とは?

コロナ禍の時は映画見まくりました。


その中の時間軸の、シンクロの方法論をから小説まとめられるのではという仮説

まずは序論を

前回までは、長編アニメ/マンガ作品で「シンクロ(時間軸の重ね合わせ)」の効果について書いてきました。


『賭博黙示録カイジ』


『ゴールデンカムイ』


『葬送のフリーレン』



……どれも、めちゃくちゃ長い!

(実は私、マンガをまとめて読むのがちょっと苦手です……)


そこで今回は、映画編へ。

映画って「2時間で終わる=短い」イメージがあるけど、ここで一つだけ断っておきます。


2時間の映画を小説にしたら、だいたい文庫1冊ぶん(数万字)になります。

“短い”というより、構成がギュッと凝縮されている。だからこそ、書き手にとっては教科書みたいに見える。


ちなみに私は映画ガチ勢ではなく、サブスクでも年に10本くらい。

でも同じ作品を何度も見てしまうタイプです。新しい作品を片っ端から追うより、「一回刺さった作品を何度も噛み直す」ほうが性に合っているんだと思います。


ここで一つ、私の大好きな映画を挟ませてください。

『ジョゼと虎と魚たち』。


原作は田辺聖子さんの短編で、文章量だけ見れば「コンパクト」です。(それでも、小説になれていなかった私は離脱してしまいました..... )

でも映画は、その短さに“時間”を与えて、ちゃんと「人生」にしてくる。

世界観を借りて膨らませる――それって、乱暴に言えば二次創作っぽい危うさもあるはずなのに、あの作品は、危うさを越えて「作品」になっている。私はそこに痺れました。


私が実写版で衝撃を受けたのは、たぶん「説明」じゃなくて「手触り」で刺してくるからです。

誰かが立派なことを言ったから泣けるんじゃない。気づいたら、何かが胸に残っていて、あとから効いてくる。

ああいう“遅効き”の余韻って、書き手から見ると本当に強い武器だと思います。


(たぶん、私の『ゲームチェンジャー』の短編ヒロイン回が刺さる人には、この空気感も刺さると思います。逆に、こういうテイストが苦手な人には、最初から合わないのも分かります。だからこそ、入口は用意しておきたい)


――話を戻します。


ここまで長編アニメ/マンガの例で「シンクロ」を語ってきましたが、私が一番学びたいのは、実はここです。


“シンクロって、結局『時間配分』なんだ” ということ。


同じ「過去と現在」を重ねるにしても、過去を長く見せるのか、短く見せるのか。

いつ戻るのか。どの間隔で交差させるのか。

この“配分”で、刺さり方が変わる。


だから私は、映画が好きです。

2時間という制限があるぶん、作り手は 「削る」ことを強制される。

削られた結果、残るのは――


現在(読者が見る)


過去(読者が理解する)


現在に戻って、同じ台詞・同じ行動が別の意味になる(刺さる)



この“型”そのもの。


映画は、この型を 短い時間で回し切らなきゃいけない。

だから後半ほど、過去と現在の切り替えが細かくなったり、テンポが上がったりする。

ここがまさに、シンクロを“加速”させる瞬間です。


次回からは、映画を題材にこの「時間配分の教科書」を読み解いていきます。

「なろう」読者さんとは相性が悪いかもしれませんが、どれも日本アカデミー賞で話題になった作品です。

(まずは、かなり強めのやつから行きます)


次回!

私の心の中の流行語大賞――


「ぶっこんでやる!」


(声には出しません。嫌いな相手に“ざまぁ”目的で、心の中で言っていました)


心が狭い相馬ゆうでした。

小説原作の映画ってアニメ・実写問わずたくさんありますよね?

皆さんは好きな作品ありますか?


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