33話 映画のシンクロ表現とは?
※本作は、原作を知らなくても楽しめる内容になっています。
ネタバレには配慮していますが、気になる点があればコメントで教えてください。
コロナ禍の時は映画見まくりました。
その中の時間軸の、シンクロの方法論をから小説まとめられるのではという仮説
キーワードは、あの台詞――
「ぶっこんでやる!」
もしあなたが映画プロデューサーなら、どんなキャストで勝ちを狙いますか?
今回扱う映画『凶悪』は、まずキャスティングの引力が強い。
山田孝之
リリー・フランキー
ピエール瀧
この3人だけで、画面がブラックホールみたいになります。
そしてヤクザ役のピエール瀧が放つ「ぶっこんでやる」の連打。あれは強い。強すぎる。
※先に注意:この作品は暴力的で重い描写が多いです。
ここでは「面白いから見て!」とは言いません。**私は“構造”だけを話します。**安心してください。
あらすじ(超要約)
雑誌記者(山田孝之)が取材の中で、ある死刑囚(ピエール瀧)から“別件の告白”を引き出す。
その告白は、ある人物が「絵(計画)」を描き、実行が別人に委ねられていた――という構造を持つ。
モチーフは、実際の事件を下敷きにしたもの。
問いはシンプルです。
「本当の凶悪は、誰なのか?」
私がこの作品を“怖いくらいリアル”だと思ったのは、動機が「100億」みたいな漫画的な額じゃないところ。せいぜい多くで2000万万円。
(もちろん私にとっては大金だけど)
手が届きそうな小さな欲の積み上げで、人が壊れていく。
ここが嫌になるほど現実っぽい。
シンクロ構造(ここが本題)
この映画は、時間軸が2つに分かれています。
現在:記者が取材し、裏取りを進める時間
過去:告白される事件の時間
構成を“技法”として見るなら、ざっくりこう。
1. 導入は「現在」を数分だけ見せる
2. そこから「過去」が長く続く(体感、前半の大部分)
3. 後半は「現在⇄過去」が短い単位でどんどん交差していく
つまり、後半にいくほど “時間の切り替え”が細かくなり、加速する。
この「時間そのもの」が舞台装置になって、シンクロを強めていく。
そしてこの作品は、
“感動”を伝える装置としてシンクロを使うんじゃない。
誰の中にもある暗い部分を覗き見させる方向に使ってくる。
だから、見終わったあとに残るのは、爽快感じゃなくて、嫌な重さだったりする。
でも、その“重さ”を作るために、構成がきっちり仕事をしている。
そこが、作り物としてのエンタメなのに、本物みたいに感じてしまう怖さです。
自分の作品に戻す(短く)
私の連載中『ゲームチェンジャー』も、
現在
過去
夢
の三軸を交差させています。
時間配分には本当に苦労しました。PVも爆発していません。
それでも、更新のたびに覗きに来てくれる固定の読者さんがいる。
それだけで、泣きそうになります。
このエッセイは、その技法を整理するための「自分の勉強メモ」です。
継続は力なり、を信じています。
※繰り返し:『凶悪』は重い描写が多いので、無理に見る必要はありません。
でも「構成の教科書」としては、強烈でした。
次回は、一大ブームになった 青春群像劇 の映画で、シンクロの力を見ます。
群像劇――あなたは誰に共感するでしょうか?
あなたが映画プロデューサーならどんなキャストの組み合わせがいいですか?
作家様、読み手様みんな違うと思うんですよね。
簡単でいいのでコメントに組み合わせ教えてください。
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