第19話「空と鉄の時代」
## ■第19話「空と鉄の時代」
王宮・技術会議室。
机の上には、これまでになかったものが並んでいた。
図面。
金属部品。
そして――
「……これが“次”か」
蒼真が低く言う。
風太は頷いた。
「包囲網ができる前に、終わらせる」
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## ■第一段階:空の量産
「複葉機を量産する」
セリスが目を見開く。
「ライトプレーンじゃなくて?」
「違う」
風太は図面を広げる。
「誰でも扱える機体だ」
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ライトプレーン=個人スキル依存
複葉機=**工業製品**
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「飛行機乗りを増やす」
「そのために――」
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## ■飛行機学校 設立
・操縦訓練
・整備技術
・空中連携
・緊急対応
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セリスが驚く。
「学校で……飛ぶの?」
「そうだ」
風太は言う。
「“特別な力”を一般化する」
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蒼真が笑う。
「空の量産か」
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## ■第二段階:空の武装化
風太は新たな図面を出す。
「機銃を載せる」
沈黙。
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「……遠距離攻撃か」
蒼真が呟く。
「そうだ」
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・空からの制圧
・対地支援
・対空迎撃
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セリスが少し不安そうに言う。
「強すぎない……?」
風太は静かに答える。
「だから“防衛限定”にする」
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## ■第三段階:生産革命
「問題は弾だ」
風太が言う。
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・機銃弾
・銃弾
・補給
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「ここで蒸気機関を使う」
蒼真が目を細める。
「工業化か……」
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■蒸気量産ライン
・弾丸の均一化
・大量生産
・コスト低下
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職人議会がざわつく。
「……桁が違うぞ」
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## ■第四段階:地上戦力
「空だけじゃ守れない」
風太は続ける。
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・近代銃の量産
・狩猟銃の普及
・弾薬供給の安定化
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「そして――」
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## ■歩兵学校 設立
・行軍
・射撃
・隊列運用
・規律
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蒼真がニヤリとする。
「やっと本格的な軍だな」
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## ■国家協力義務の発動
風太は最後に言う。
「10年、使う」
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・農民 → 食料供給
・商人 → 物流管理
・職人 → 武器製造
・若者 → 教育・訓練
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「全員で守る国家だ」
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## ■数ヶ月後
空。
複葉機が飛ぶ。
まだ不格好。
だが――数がいる。
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地上。
整列する兵士。
統一された装備。
訓練された動き。
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工場。
蒸気が上がる。
金属音。
弾丸が流れるように生産される。
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セリスが呟く。
「……すごい」
蒼真も言う。
「別の国みたいだな」
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風太は空を見上げる。
「間に合うかどうかだ」
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## ■そして報告
“他国連合、結成間近”
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蒼真が笑う。
「ギリギリだな」
風太は静かに言った。
「いや」
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遠くの空を見る。
複葉機の編隊。
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「もう遅い」
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