4話目 兵器が終わりました。
【パターン4】
月が降って来るような夜。
家に戻る、帰り道の途中で。
夜空をクジラが泳いでいた。
「やっと来たッッ!!!」
少年は急いで玄関に開けて自室に転がりながら飛び込む。
例の〝アレ〟を持ち上げて重さも忘れて肩に担ぎ、屋上に続く階段を駆け上がる。
「今日こそ絶対に……」
肩からゴトン!と音を立ててそれを置く。
特殊な形状のタンクから連続装填装置を。
給弾装置からケーブルチェーンで繋げた。
※SFとしての設定がくどいので
斜め読み推奨(謎の理性)
本来は持ち歩いて使う〝安全な〟銃を。
この装置は連続して撃てるようにした。
すべて我流の改造で。
安全な〝人道的な 〟可愛い銃が──
── ブッ飛んだ兵器に変貌した。
元の小さな銃の〝ほんらいの用途〟は安全な『特殊な弾』を使い周囲に被害を出さずに、人を音で麻痺させ止める、小型で持ち歩ける気軽な防犯用のかわいらしい小物にすぎない……随分と行儀がいいな?
テーザーガンのように周囲に被害を出さずに制圧対象を〝着弾音〟のみで。
『音』を使い気絶させる手の平サイズの携帯型の防犯銃が。
人道的とはかけ離れた狂気的な兵器に改造させた結果。
それは、もはや銃の形状ではない。
改造して設置したら移動すらできなくなった……ここまでで文句あるか?
先ほど家から取ってきたのは「弾薬装置」と「足りない部品」だけ。
必要な〝兵器〟はもう設置してある。
屋上で、その時を、待ちわびる。
そばに置いてあるタッチパネルに触れるとインジゲーターの色が赤から青に変わり冷却装置がすさまじい唸り声を上げる、手順通りパネルを押して弾丸排莢システムも解除した。
すると〝兵器 〟支柱に加えてさらに油圧パイルの支えが三本伸びて地面に届き「ガスンッ!」と音と共に火花を散らし、屋上を揺らしながら完全に固定された。
その支柱に乗っかるのは巨大すぎる──
──狂気をたっぷり詰め込んだような。
『対空生物用大型連射兵器』
チグハグな手作り感満載にしては。
異様な造り込みによる禍々しさ。
もはや凶器と呼ぶのも生易しい。
バカみたいに作り込み過ぎた。
トチ狂う中考えたコイツの名前?
『大きく元気なお友達』だ。
大型兵器に付けるにはフレンドリーだが、アイツには愛嬌どころか殺意むきだしの俺の相棒。大型で愛情と狂気がたっぷり詰まった新兵器だ。……誰だ今笑った奴は?挨拶があるそうだぞコイツから?
セーフティー用の最終安全ボタンを透明なカバーごと叩き割りながら押すと、発射用のトリガーが開いた。そして大きすぎる兵器を操るにはささやかに付いてる取っ手を掴む。
『バイクほどの重さ』がありそうな銃口が支柱を起点に、大きく グイン!と重さを感じさせず油圧を使い空に向かって勢いよく照準がカチ上がる。
「だいぶ方向がズレてるな」
取っ手を操り〝手の力だけ〟で砲身の方向を変更する。
さらに大きく右に、そこから指先の力で微調整する。まるで大型ショベルカーの
馬力をレバーだけで操るみたいに。
あの〝空飛ぶガレキ野郎〟に向けて。
『普通の銃弾』では無理だろう。
それじゃアイツは仕留められない、それはもう分かってる。だから、可愛いらしくて行儀がいい〝銃の弾丸〟を更に『特殊な弾』に『改造した銃弾』として撃ち込んでやる。
電車の1発でも打ち込めば『音を炸裂』させて「着弾音のみ」で車内一面の人間を天使のラッパの轟音により、一人残らずあの世に送って丸ごとミンチにする『銃弾』であったとしても。
トチ狂いながら付けたコイツの名前。
『心臓や体に悪い悪友』だ。
コイツからの挨拶も必要か?
この『銃弾を兵器』でアイツに撃ちこむ。
愛嬌たっぷり改造を重ねた大型兵装。
そばには、大型の連続弾丸装填装置。
取っ手の引き金1つで毎秒1500発。
大型改造兵器『大きく元気なお友達』から特殊音波銃弾『心臓や体に悪い悪友』をありったけの殺意と元気と共に、流星群でプレゼントだクソッタレ。
敬意を持って引き金を引いたら「バカみたいな兵器」と「狂気の弾丸」を毎分数万発でご挨拶だ。完全にイカレきったブツだろ?これで満足したか?
それをアイツにこれから……。
…………。
「で……こっからどうすんだ?」
…………。
「まさか終わりとか言わないよな?」
…………。
「お前、悪乗りして後を考えてないだろ?」
なんかとんでもない兵器できたね?
いや本当にごめんね?
こういうSF書いてみたいなって思っては挫折してばかりなんだけど急に結構いい所まで書けちゃって自分的にはね?設定煮詰めたら凄いことになっちゃたね?
「この設定、ちゃんと使えよ?」
男主人公……書いた事ないんだよなぁ。
「……絶対に使えよ?」
少年は手首の力だけでこちらに
(馬鹿みたいな凶器の砲身をグインっ!)
やめろぉ!次ッ!




