3話目 魔法が終わりました。
【パターン3】
月が降って来るような夜。
家に戻る、帰り道の途中で。
夜空をクジラが泳いでいた。
「…………じゅる」
ショートヘアーの少女が。
強く地面を踏みしめる。
次の足が地面に触れた瞬間──
──世界から彼女が消えた。
自分以外の全てを置き去りにして、宙を舞うように、ダンッ! と地面舞い上がりビルの隙間から隙間に、宙を舞いながら駆ける。
足から〝焔〟を散らし夜の空を走る。
ビルの屋上、看板、電柱、次々に飛び移り。
そのすべてを足場にして繁華街をアスレチックで遊ぶ子供みたいに飛び跳ね、次の足場を探し、踏み台にして『足』から〝焔〟を吹かし、宙へ、前へ。
三次元の動きで、重力なんて知らないっ!と、夜の街を舞う。
空飛ぶ『おにく』に向かって。
摩天楼を器用に走り抜ける。
小さな身体が踊るように。
さらに前にクジラに向けて。
また更に空中を飛び距離を詰める。
着地した一瞬身体から火花みたいに『焔』を散らし別に燃えててもいいじゃんっ! と自分自身を推進力しながら火炎を散らし──満月を背に宙で踊る。
空飛ぶ『おにく』の元へ。
次々と足場を探しながら。
全て置き去りにして。
そして。
クジラの真下、ビルの屋上が迫る。
風を切りながら勢いよく落下し、足から着地、車が急ブレーキを踏むような鈍く重い轟音を響かせて やばいやばいっ!調子に乗り過ぎたお願い止まってっ! となんとか足で地を焦がしつつ滑り着地して身体をフェンスで揺らしようやく止まる。食べたい早くおいしそうっ!と『完全に獲物を見る目で』顔を上に向けながら歩き、屋上の中央に。
次の瞬間。
両方の足に力を入れてグッと、しゃがみ。
膝を畳み地面スレスレまで、伏せて。
限界まで全身にも、力を入れる。
限界まで引き絞られた弓のように。
爆ぜて、宙へ、跳んだ。
華奢な体が花火のように夜の空へ。
凄まじい速度でまっすぐと向かい。
空気を切り裂ながら一直線に上に。
恐ろしい早さで上がっていく。
もう目の前には。
文字通り『おにく』の急所が。
スローモーションのように。
完全に晒されている。
…………。
………………。
「ここから先どうしよう?」
だからあまり考えてないって!?流れはね?
今筆癖の勢いで書いてるから、今。
オチ?知らん!どうしようかな?
魔法パンチ?
……逆にどうしたい?ここから?
いやほんと逆に教えて?何やりたい?
貴方の自由に動いていいよ?
「…………」
空中で身をよじりもうクジラなんて知るかと次はお前だと言わんばかりにクジラの腹を足場に今度は『作者』に向かって跳んできた。
空中から一直線に飛びかかり燃え盛る拳を振りかぶりながらいい加減にしなさいそろそろオチまで寄越せと殺気の籠った『瞳』で。
──燃え盛る拳を振りかぶり
「もう完全に遊んでるでしょ?」
ごめんって!?本当に!内面描写と風景とかそういうのは、少しだけ得意なんだけどね?プロットとか構成がだいぶね?とっても勉強中、そして筆が完全に悪乗りしてる今、長編?ごめんちょっと意味わかんない、書ける人尊敬する本当に。書けないもん私は。
「…………」
地面をガリガリと削りながら
ひぃ!次ッ!




