吸血鬼に会いました、交渉成立しましす
「それでは、行ってきます」
「「はい。行ってらっしゃいませティアお嬢様」」
「気を付けてね~」
お母様とメイド姉妹に見送られ玄関の扉を開き前に特訓した廃坑に向けて家を出た。
廃坑の洞窟で出会った彼女?の所へ行く為に。
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3週間前……
「なるほどね~この虎に荷物を盗られて追い掛けて、こんな奥まで来たの。本当にごめんなさいね、確認もしないで攻撃して……」
この人は、追い詰められた白い虎を見て襲われていると勘違いし私に攻撃して来たのだ。その後1時
ゃ
間程、闘り合い落ち着いた頃に事情説明。その説明が終わったところで謝ってくれた。
「いえ、誤解が解けて良かったです」
「改めて自己紹介ね。私はピール・ヴァンブラッド、少し筋肉質で人族の様な見た目だけれど正真正銘、可憐なヴァンパイアの乙女よ♪」
「えっ‼」
「どうかしたのかしら?」
正直その言葉に耳を疑った。自分を乙女と言ったピールの見た目は確かに服飾面では間違いなく女である。だがその体格と顔は女性的とは言い難い……ぶっちゃけるとマッチョなのだ。
服装は女性物、しかし服の上からでも存在感を放つボリューム満点の筋肉、2メートル近い高身長、女性らしい金色のロングヘアーの下にある厳ついながらも渋いおじ様系のイケメン顔。
(これで女性なの?……軍服とか着てたら戦場返りの歴戦の戦士だって言われても全面的に納得できるよ?)
「はっ!いえヴァンパイアの方に会ったの初めてだったものでちょっと驚いてしまいました」
「あら初めてなの?まあヴァンパイアの数は他の亜人達と比べてもかなり少ないですし驚くのも無理ないわね~」
「あ、こっちの自己紹介まだでしたね?私はルーティア・アステリオンです。どうぞよろしくお願いしますヴァンブラッドさん」
「ええよろしくねルーティアちゃん。それと私のことはピールって呼んでね、あと敬語も無しね♪」
「わか…うん了解だよピールさん。それから私のこともティアでいいよ、親しい人はそう呼んでるから」
「わかったわティアちゃん。そうだティアちゃん洞窟の外に来てたって言ってたけどそれって……」
『ぐうぅ~』
ピールさんが何か聞こうとしたときに腹ペコ音が聞こえて来た。
「ん?今のピールさん?」
「いいえ。ティアちゃんは?」
「私でもないよ?」
『ぐうぅ~』
また腹ペコ音が聞こえて来た。……下から。
「がうぅ~」
音の出どころである白い虎と目が合うと恥ずかしそうに1鳴きした。
「あはは、音の主はキミかぁ~。そういえばこの子の名前なんて言うの?」
「え?ああこの虎は私が飼ってる訳じゃないのよ」
「そうなの?」
「ええ、私は色んな街を転々としてたんだけどどこに行っても注目されて落ち着ける場所を探してこの洞窟にたどり着いたの、可憐な乙女は注目される運命なのね~」
(それって絶対に違う理由だよ‼)
「あはは、ピールさんも大変だったね」
「そうそう、この虎とは、この洞窟で出会ったのよ。私が中で夕食を作っていると洞窟の入り口の方から入っ来たの」
ピールによると自分から少しばかり離れた所で肉を食べてたのだがこっちの料理が気になるのかちょっとずつ近づいて来たので別けてあげたらしい。
それからは、ちょくちょく顔を見せるようになったそうだ。
「そうだったんだ。あっ、さっき私に何か聞こうとしてたけど……」
『ぐう~、ぐぐうぅ~』
「……ご飯食べながら話そうか?」
「そうしましょう」
「が~う~」
それから2人と1匹での食事が始まり、ピールに廃坑に来た理由を聞かれ、夏対策の為に魔法修得をしに来たことや周りに迷惑を掛けないためというのもあるが、何より魔法を本気で使っても大丈夫な場所を探してここにたどり着いたこと等を話した。
その間、白い虎は私が別けてあげた弁当を幸せそうに食べ……結局私の弁当を全部完食した。そのままお昼寝突入でぐっすりである。
「あらあら、それでカルアス村からここまで来たの。氷魔法と、出来れば雷魔法を覚えたいといっててたけど修得出来そうかしら?」
「今のままだと難しいかなぁ~」
「うふふ、ねえティアちゃん。実は私両方とも使えて、氷魔法に関しては修得の魔法具を持っているのだけど……欲しい?」
「ええっー‼すごい欲しいよ‼」
「ティアちゃんは、正直ね~。別にあげるのは良いのだけれど流石にタダじゃないわよ?」
「価値のある物だし、それは仕方ないね。取り合えず条件を聞かせて?それから決めるよ」
「あら、しっかりしているわね。私が欲しいのは血よ…あーそんな心配そうな顔しなくても大丈夫。まずは2週間少しずつでいいからね」
「ちょっとずつなら、まあ何とか。でも何故2週間?」
ピール曰く2週間もあれば雷魔法の素養が有る無し位は判別出来るそうだ。そこで2週間後に雷魔法の素養があったら更に2週間追加で血を提供することで効果的な特訓をしてくれるそうだ。
ついでに血をちょっとずつってどのくらいか聞くと、お酒を飲むときに使うお猪口に1杯分有るか無いか位と言っていた。
「それじゃあ交渉成立だね。これからよろしくねピール!」
「ええ、こちらこそよろしく♪」
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そして、その日に氷魔法を修得してから2週間が経過してピールから雷魔法の素養有りと聞かされた。更に1週間後まだまだ威力不足ではあるが雷魔法を覚えなんとかコツを掴んだルーティアであった。
名前 ルーティア・アステリオン
性別 女 職業 魔法戦士Lv5 〔サブ〕未定Lv0
魔力 5000/5000
魔法
火Lv4 風Lv5 水Lv4 土Lv4 無Lv5 氷Lv2 雷Lv0 錬金魔法Lv3 付与魔法Lv5 治癒魔法Lv4 空間魔法Lv6
スキル 双剣術Lv5 格闘術Lv5 気配察知Lv5 隠蔽Lv4 識別Lv6 絶対記憶Lv6
称号 異世界の転生者




