廃坑に来ました、モフモフと遭遇します
鍛練が激しさを増してから3ヶ月程が経ち、お父様が満足したからかやっと鍛練が落ち着いた。
この世界は前世と似ている所が色々あり季節も同じく四季が存在している。そして今は夏真っ只中つまり……
「暑い…いや、むしろ熱い‼」
(ほんっと-に熱い‼…前世の冷暖房機器のありがたみを実感するよ)
そんな感じで夏の熱さに呻きながら、この季節を乗りきる為に空間魔法を使って出来るだけ領地から離れた魔獣も居なさそうな場所を探していた。
探索していると開けた場所があるのを見つけた、そこは何かの採掘場だったのかトンネルのような洞窟と大きな岩の山があり、その前には充分な広さの空き地があった。
「ふう……おっ、ここ良さそうだね。うーん…良し魔獣や人の気配もないしここでやろう」
この場所を探すことになったのは、毎年のように夏の熱さに悩まされている中1つのアイディアが浮かんだのが始まりだった。
前に神様と話した時、適性を持っていない魔法は修得に何十年も掛かり、適性無しで修得すると効果・威力が低いと言っていた。
つまり適性無しでも魔法の修得は可能、そして実際に魔法を使った経験から修得に何十年も掛かる理由が魔法属性の理解度、(例えば火属性魔法はどうやって燃えているのか?)が関係している。ようは、理解度が高ければその分修得は早まるのだ。
「さて、特訓開始といきますか!」
(【空間魔法〔結界〕】展開条件設定開始
・範囲:半径10キロ・形態:球状
・効果:侵入不可・結界外より内部への視認隠蔽
・結界内特殊効果付与:結界内にて新たに魔法修得時に適性を強制獲得
・結界固有名を《適性結界》とする
「【適性結界】発動。」
魔法の発動に合わせて自分を中心に魔力の壁が広がり結界が完成した。この魔法は空間魔法がLv5になった時に追加された転移・収納に続き3つ目の魔法だ。
結界というと防御のイメージが強かったので、特殊な効果を付け加える事が出来るのを知ったのはつい最近だったりする。ちなみに設定して固有名を付けると次に使う際は条件設定をいちいち設定しなくても使える。
ただし、今のところ登録しておける結界の数は3つだけ、熟練度か自身のレベル上昇で増える可能性はある。
「結界展開完了っと、それじゃあ氷魔法の練習始めますか!」
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3時間後
「だあぁー‼もうっ…上手くいかん‼」
思い付く方法を色々試すが氷を作るれず思わず叫んでいた。ここまでに試したのは……
1、魔法で水を出し魔力制御で水温を下げ冷たい水は出来ても氷は出来ず失敗
2、水の玉を作りその周りを風魔法で冷すが水のまま変化なしで失敗
3、雷は雲の中で水分が気温で冷やされ氷の粒となり、ぶつかり合って発生する見たいな事を聞いたことがあるので試すもイメージの具体性が足りないのか根本的に間違えているのかこれも失敗……その他にも色々やったが失敗に終わった。
「はあ、休憩するか…な?あれ?荷物がない!」
近くの岩場に置いておいた荷物が見当たらず周りを見渡し……それと目が合った。
それは、大きさ的にまだ子供でその毛並みはモフりがいのありそうな、雪の様に純白で見た目は愛嬌のある虎。つまりモフモフ、そうモフモフなのだ。大事な事なので2回言いました。
そしてその口に咥えているのは……私の荷物だった。
次の瞬間その白い虎は洞窟の中に逃げ出した。
「あっ‼私の荷物返せー‼」
洞窟に入るのを見て我に返った私は叫びながら追いかけた。
「荷物盗った罰にモフらせてー‼」
自分の欲求を満たすために
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それから1時間程迷路の様な洞窟内でのおいかけっこの末白い虎を追い詰めた。
「フッフッフ、この私からここまで良く逃げたね。だけどそれももう終わりだよ♪」
「が…がうぅー」
「ふふ、大丈夫。殺しはしないからね、ただ荷物の回収と……モフらせて貰うよ‼」
そう言って白い虎に突撃しようとして
「さっきから騒がしいわね。あら?ここに人が来るなんて珍しいですね……ところでその虎をどうするつもりなのかしら?」
突然現れた存在にそう問われるのだった。
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