1話 辺境伯 アラル・レオラル
お久しぶりです!!2章始まりはアラル!!
あ、次は少ししっかりまとめた小説をより楽しく見てもらうためにまとめを出します!いわゆるオマケです
僕は菅原永利。この恋冬学園という乙女ゲームの世界に、、多分転生した元16歳、、まぁあっちの世界で生きていれば今頃17歳だった男だ。あっちの世界でそれなりの経験をしてきた僕は今の状況でもかなり冷静でいられている、、と言いたいところだが本音を言ってしまえばめっちゃ動揺している。誰か説明して欲しいレベルで。この世界に転生した記憶も、なぜ今ここにいるのかすら分からない状態なのだ。目が覚めて周りを探索してたら自分が書いたであろう日記にこれまでの経緯を事細かく書いてあったが、正直な話誰が誰だか分からん。名前と一緒に顔写真張り付けとけと思ったが、世界が違うのなら仕方がないかと思いつつ、屋敷にいたメイドと執事に話を聞いて回った。この肉体の持ち主の性格を知るために聞い回ろうとしたのだが、、
「え、あーアラル様は、、ものすごい人でしたよ。強くて、かっこよくて、、」
「あらる様がアラル様のことを聞くって面白いですね、、そうですね、、強くて次期当主として本当に誇らしい方でしたね。」
そんな話を何十人にも聞いて僕は自身の部屋へと戻る。
「内面的な物、、それは本当に今も昔も同じだった、、てことか?」
なんの収穫も得られなかった、、という訳ではない。外面的なものは聞き出せたと思う。殆どかっこよくて強い、、完璧的なことしか言われなかったが、、まあボロを出さない人間、、になればいいってことか、、普通こういう時は魔法とかステータスとか現れると思うのだが、、と思い、1度庭に出て自身の力を確かめようとしに行った。
というか、、
「すんごい顔がいいんだな、、」
肩に触れる程度の金髪は所々が無造作に跳ねており、どこか気品と愛らしさを兼ね備えている。瞳は右が蒼、左が翠という異色のオッドアイで、日本人離れした神秘的な輝きを放つ。大きく丸みを帯びた瞳は感情が表に出やすく、普段は穏やかな印象を与える。
服装は由緒正しい貴族を思わせる豪華な意匠が施されているが、見た目ほど堅苦しくはなく、戦闘や移動にも対応できるよう軽量化されている。白と金を基調とした上着に装飾の入ったマントを纏い、その姿はまるで物語から抜け出した王子のようである。
小柄な体格ながらも堂々とした立ち振る舞いを見せ、初対面の相手にも不思議な存在感を与える。
そして身長が、、
「おかしいな、転生前は190あったんだけどな」
などと妄言を吐きながら、自身の今の身長、、140程度という事実に戦慄していると、庭に着いた。
「闘い方も、魔法の使い方も分からない世界だが、、とりあえず、、昔と同じことができるか、、それと魔法が使えるのか試すか。」
屋敷の中にあったナイフを数本持ち出して、試しに木に投擲する。筋力はそのまま残っているのか、深々と刺さり、しっかり狙ったところに当たったところを見るにコントロール力もまったく落ちてないと結論付けていいだろう。
「さて、ここからは魔法だな、、あ、そういえば」
この世界に来たらやらなければならない義務的なものがあったと思い、その言葉を口にする。
「ステータス、、オープン!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
名前 アラル レオナルlevel 100
男
スキル 忘却 大罪 思考加速
武器 投げナイフ
魔法 冥天魔法
称号 女神を退けし者 失いし者 元最強 暗殺者 天才 大罪を極めし者
ーーーーーーーーーーーーーーー
なんということだろうか、、普通にこのスキル構成含めて強そうに見えるのだが、、え、昔の僕そんな桁違いだったの?人間じゃねぇだろ。
「んじゃあ試してみるか、、冥天魔法、、あ、なんか覚えてるもんだな、、体が。冥天魔法 冥天雷」
そう呟いた瞬間、目の前にあった木が一瞬にして灰と化した。名前を言っただけで魔法が放てる、、いやまぁ元々使えたんだからそりゃそうかってなるけど、、流石にこれで弱くなってるなんて、、おかしくね?だがそれでおかしくないのが彼である。
「アラル様!今日はアラル様の誕生会ですぞ!」
魔法をある程度確認し、疲れたと言って部屋でゴロゴロとしているとノックをされ、どうぞと通して一言目にこれだ、、もう記憶喪失理由にしてなしで行こうよと言いたいところだがそれが許されないのが貴族世界である。
メイド達に準備をしてもらい、僕も着替えて今から来るお客様の為にお出迎えをする。
「あぁ、、待っていましたよ。国王陛下。」
唯一手帳に書かれていた顔。それを見た瞬間すぐさま挨拶をしに行く。
「うむ、あらるよ。こちらこそわざわざそなたの誕生会に読んでくれたこと、感謝しておるぞ。娘も救ってもらっておるしの。」
うん、本当に過去の僕は何をしたのだろうか。国王陛下に感謝されるほど凄いことをしたと思うと今の僕を見たら幻滅するんじゃないかとヒヤヒヤする。そうして国王陛下を広いところにご案内すると、顔と名前が書かれていた少女が来た。
「クレア、、来てくれたんだね。ありがとう。」
自身の我儘で侯爵家をぶっ飛ばして連れてきたクレア。もちろん彼女があの家から出たいと言ったのもあるが、僕が好きだからという理由がでかい。
「もちろんよ!貴方の誕生会に行かないわけないじゃない!」
この記憶はなにかひと味違うのか、ほぼ全てを忘れたこの頭でも彼女という存在だけは忘れていなかった。名前も顔も、、手帳に書かれていなくても見た瞬間にクレアだと、、好きだからというのはもちろんだが、、まぁ愛に理論は通じないということだろう。言ってて恥ずかしいが、それが事実だ。
「嬉しいよ、、そういえばクレアは、、知っているの?」
何がとは言わない。周りの人に察されても困るからだ。だがクレアは首をかしげて
「え、何が?そういえばアラル君あの後倒れて大変だったよね。」
何も知らない、いや知らせてないのだこの男は。読めない、、昔の僕




