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エピローグ 勇者とは。その答えと真実

この度は投稿が遅れてしまい大変申し訳ございませんでした。

一章最終回です。




「完全術式型魔法 古天神焉桜世界ー終曲」


正直これを使っても勝てるかと言われたら少し怪しいところだ。

どの技も強力で、どれを使っても僕の魔力は切れない。だがその全てが意味を成さない。そんな気にさせられる。今までは高出力の攻撃を浴びせておけば倒せるやつしかいなかったが、この女神はどの技も効かない。多分この世界内であれば1番強いのかもしれない。

ふと彼の頭に敗北の2文字が浮かび上がる。


「【神聖剣具】僕が作った5振りの傑作だ。」


神刀村正。あの時も使ったが、あの時は特殊能力を使わずに勝った。まぁ身体能力もかなり向上していたのもあるが、それでも勝てない時の為の僕の切り札。

幻死蒼剣は叢雲という一撃必殺の攻撃だったが、村正は相手が神であった場合その威力が向上する対女神専用武器。

その村正の専用スキルは主に2つ。【冥神】【堕天神】

【冥神】は相手より攻撃力と守備力、スピード全てが強くなる代わりに、自身を構築してきたもの全てが消えていくスキル。

【堕天神】は相手の力や、まどろっこしいスキルを全て奪う能力。その代償は自身の大切な記憶、自身が元から持っている能力やスキルの抹消である。


「出し惜しみはしない、、最初っから全力だ!【堕天神】【冥神】!!」


今まで大事にしてきたもの、記憶、哲学、全てが無くなっていく感覚がある。だが目の前の存在を切る、、それだけの力も今手に入った。


「【女神完全顕現】」


相手の存在を全て引き出す。そうすることでこの世界の女神自体、、本体にダメージを与えられる。


「【神殺しの魔法】」


奪えたスキルはこの2つ。そしてスキルも、能力もこれで完全になくなった。法則で何とかとも思ったけど、消えるものは選べない。だから頼れる力はもうない。後は最後の運を全てぶつけるのみ。これが最初で最後の俺のモブ人生最大級の魔法。


「私の力を返せぇ!!」


ようやく完全顕現の硬直が終わると、すぐにアラルを殺しにくる。まだ幾つもの力を持つ女神はそれを駆使して、襲いかかるが、同時にアラルの魔法も完成する。


「さぁ今宵も終演だ、、最後の魔法、、神をも殺すその魔法の名はーー」


手を女神に向け、エネルギーを溜める。コンマ数秒の時を得て、その魔法は女神に放たれる。


「【アラル・レオラル】」


自身の存在全てをかけたその魔法は女神を貫き、辺り一帯の木は無くなり、夜空に満天の星が見える。


「、、また、、魔法を、、研究してぇな、、あの時みたいに、、」


もう魔法に関する記憶も、思い出も、何もかも失った。だが女神を殺して、やっとひとつの目標が達成された。ようやく開放されると思ったのも束の間。

次の瞬間彼の視界は暗転し、そのまま倒れる。


《sideシルフ》勇者とは。結論。


勇者とは、勇気のある者のこと。同義語・類義語に勇士、勇夫、勇婦などがある。 しばしば英雄と同一視され、誰もが恐れる困難に立ち向かい偉業を成し遂げた者、または成し遂げようとしている者に対する敬意を表す呼称として用いられる。武勇に優れた戦士や、勝敗にかかわらず勇敢に戦った者に対しても用いる。


では本物の勇者とはこのことなのだろうか?

まぁあながち間違いではないだろう。

でもそれなら僕は何がしたかったのだろうか。女の子をただ圧倒して、強くなった気でいて、みんなを守る力が手に入ったと思ったら、、その力でその仲間に危害を加えてしまった。何が悪かったのか。わかっている。得体の知れないものに手を出して、挙句の果てにアラル君の手を煩わせてしまった。そのせいでアラル君はこの1ヶ月間、目を覚ましていない。事件の後、アルカバさんにその話をしたら驚いてはすぐにアラル君を保護してくれた。

だからもう大丈夫だと、そう思っていた。


「まぁ気にすることないわ。だってあの時は操られていたんでしょ?それにもう目を覚ましたって言うんだからいいじゃない。クレアの件は、、仕方がないわ、、だってあんなことがあったら嫌われるに決まってるわ、、」


クレアもあの後すぐにアラルを連れて行った。だからあれ以来僕はアラルくんにも、クレアさんにも会っていない。


「あの、、シルフです、、アラルさんに逢いに来たんですけど、、」


あらるくんの家、、もとい辺境伯邸は未だしっかりと手入れされていた。だが何か違和感を感じた。それは、、そう、大罪の悪魔達がいないのだ。気配を消しているという点も考えられた。だけどそうじゃないと、何かそう思わされてしまう。僕とアカネ、カルトアは心してその扉を開く。そして僕達は完全に後悔した。アルカバさんに頼んだこと、その依頼を受けたこと。そして、アラルくんの条件を飲んだことを。そのせいで、、アラル君は、、


「ア、アラル、、くん?」


僕は震えた声でその名を呼ぶ。それに反応してその人はこちらを向いて、


「えーと、、どちら様、、ですか?なんで、、僕の名前を?初対面、、ですよね?」


そう答えた。そう、彼が無くした記憶、、それは、、“原作知識とこの世界での生活”である。

前書きにも書きましたが、本当に申し訳ございませんでした。

今回の回で一旦止めさせてもらいます、、理由はかなりいいまとまり方でできたので、、とりあえず2章を待ってくれる方も居るかもしれませんが、ここで止めさせてもらいます、、他の作品の投稿予定ですので、そちらの方もコメント、いいねをお願いしますm(_ _)m

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