表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/175

よく考えたらジュオンちゃんが一番やばい存在では?


「ごめんね?ちょっと上手くいかなかったよ~!」

「ん!大丈夫。予定通り。繭は?」

「うん持ってるから大丈夫」


 マンラちゃんが多くの魔法少女に追われながら私達に声をかけたけど、ビランちゃんもジュオンちゃんも行動が早く一言目を聞く前から飛ぶ準備をしていたようで、二人の剣撃はすぐさま終わって距離を取ってすぐに上空へ上がった。


 それなりの速度で飛びながら二人が先導して飛んでいた。

 飛ぶ腕はこっちの方が上なのか、中々に飛ぶのが遅い気がする。


「マンラ。ここからどうする?」

「とりあえず、戻って普段通りの生活するよ。しばらくはちょっかい出さないと思うけど」

「ん、この後は何もしてこない。大丈夫」

「じゃあ本当にひとまず大丈夫だね。じゃあ帰るよ」

「ん。カラネ。帰ったら戻って普段通りね?他の事気にしないで」


 普通に二人の会話について行けなかったからボーとしてたけど、今話しかけられた!?

 だ、大丈夫だよね?

 帰ったらビランちゃんと交代しておくだけでいいよね?他になんか言ってたかな?


 なんかよくわかんなくて、紙に纏めたいな。

 関係図というか、何が何だかわかんないんだよね。

 結局、マンラちゃんとジュオンちゃんは敵なの?味方なの?


 恐らく、シラベさんやフヨコ先輩は知らないよね。

 多分必要なパーツを全て聞けていない。

 重要なパーツの付近の情報しか手札にできてない。


「カラネちゃん。確か聞こえてはいるんだよね?」

「ん!そう」

「カラネちゃん。多分何もわかってないだろうから言うけど、答えは自分で見つけ出してね。ヒントは沢山あるから。それと私達はカラネちゃんの味方だからね。何も言えないけど、私達はカラネちゃんの味方ってことを覚えておいてね」

「ん。カラネ。ジュオンからも。カラネ。前言ったこと覚えてる?もっと愛してあげて。呪いを。知ってあげて。ジュオンが言えるのはこんなけだから」


 確かに前に解呪した時にジュオンちゃんが言ってた気がする。

 ジュオンちゃんの属性が【呪】。呪いがあるから使える。だから好きになってって言ってたと思ってたけど違うって事かな?


 呪い。

 呪獣が使う力。

 ジュオンちゃんの属性。

 魔法少女を殺すと得る力。


 ・・・ジュオンちゃんは魔法少女を殺した?

 いや、でも、そんな子ではない。

 何考えてるかわかんないけど、呪いはあるし・・・


 ・・・いやそんなことはないはずだけど・・・呪いの力で呪獣を操れる・・・ジュオンちゃんは保護する時、私を襲った呪獣と共にいた。

 ・・・まさか、そんなことがあるわけ・・・でも、なんでジュオンちゃんの個人情報はどこにもないの?

 ・・・ジュオンちゃんの受けている呪いがあるわけで・・・でも、嗅覚が優れて、呪獣に好かれる匂いを発する呪い・・・なんでそんな呪いを受けたの?


 そもそも、ジュオンちゃんはそれなりにというか恐らく普通に強い。

 弱い呪獣を倒していたからちゃんとした力を感じるのは難しかったけど、対峙して実際に攻撃して感じた。

 あれで10%の力も使ってない。

 ジュオンちゃんの攻撃の本質は別の所にあるわけで、いくらビランちゃんはじゃれあう程度の力で攻撃していたとはいえ、それを捌くほどの力を持ちながらそれはおまけ的な力であって、大した力を見せていない。


 ジュオンちゃんはえっと魔呪少女の仲間ってこと?


 でも、ジュオンちゃんじゃないけど、マンラちゃんはあの魔呪少女達から逃げてた。

 それに合わせてジュオンちゃんも逃げていたから違う?


 あぁ~もう!

 わかんないよ。


 よく考えたら、ジュオンちゃんの魔法殆ど見たことないし。

 ジュオンちゃんが防具を纏うような魔法だけを持っているとは考えにくいもん。

 もっと野性的で攻撃的な魔法があるはず。


 それとマンラちゃん。

 マンラちゃんが一番よくわかんない。


 そもそも底が見えない。

 呪獣を倒す時も武器を変化させて剣にしていたくらいで他に魔法らしい事を見たことがない。

 以前、魔法って言っても私のは条件がそろわないと発動しないからって言ってたけど、もっと色々魔法を持っているはず。

 かならず、1つだけではない。


「あっ、カラネちゃん。今から帰るわけだけど、私達は裏技で来たからそれをまた使って帰るよ。でも、裏技は誰にも言っちゃだめだよ?秘密なんだから。それと今は呪獣狩りで色んな人が広がってるし、今回の魔法少女狩りの影響で警戒状態で多くの人が警戒してる。私達は裏技で全てごまかして帰るわけだけど、カラネちゃん。帰った後で、色々カラネちゃんは質問されると思う。そもそも誘拐されてたからね。だから、適当に誤魔化してほしいの。私たちのことや繭の子のこと。それから魔呪少女の事も。気絶して気づいたら部屋にいたって事にしてほしいの。お願いね」


 私が返事できないのをいいことに強制されてしまった。

 確かにそうだからいいけど。


 記憶を甦らせるとそもそも合宿してた空間に呪獣がいるから私達は帰ろうとして、その途中で襲われて誘拐されたからね。

 私を誘拐した魔呪少女の捜索や呪獣の排除などやる事が多くて、魔法少女も多く出動してるんだろうね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ