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私に傘を届けに来る途中で、父が亡くなった
中学生の時、私に傘を届けに来る途中で、父が亡くなった。
6月の放課後、急に雨が降って帰れなくなり
たまたま休みで家にいた父が、私に傘を届けてくれることになった。
その向かっている途中、雨でスリップした車に巻き込まれて亡くなった。
それから私は、どれだけ晴天の日でも降水確率0%でも
折りたたみ傘を持ち歩くようになった。
これは就職してからも続いていた。
でもある日、乾かしていた傘をしまい忘れて出勤してしまった。
そういう時に限って急に雨が降る。
当時付き合っていた彼氏からLINEで
『傘あるの?』
と聞かれ、彼には父の亡くなった原因の話をしていたから
『買うから大丈夫』
とだけ伝えておいた。
仕事が終わって帰ろうとしたら
会社の前に彼が傘を持って立ってた。
その瞬間、父の事故がフラッシュバックして
「買うから大丈夫って言ったじゃん!!」
と周りの人が全員振り向くような大声で怒鳴ってしまった。
彼は、驚いた顔をした後、困ったように笑った。
「傘を届けに来たんじゃなくて、
一緒に帰りたくて来たんだよ。」
その彼が今の旦那。
旦那は、今でも雨の日ばっかり私と一緒に帰りたくなるらしい。
ありがとう。
あなたのおかげで少しだけ雨の日が楽しくなったよ。




