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あの日、言えなかったありがとう  作者: 二晴


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11/13

自分が勝手に人生終わらせてた

「今後歩けなくなる可能性もあります。」


事故に遭って目覚めた時、医者にそう言われた。


こんなんじゃやりたいこともできないし

俺の人生、終わったな。死んだ方がマシだったわ。

と思ってリハビリも拒んだ。どうせ無駄だし。


毎日惰性で生きてる中、車いすの男の子が通院しているのに気づいた。


俺より小さいのにこいつも人生終わったなと思ってた。


ある日、その男の子とすれ違ったとき話しかけられた


「お兄ちゃんも早く歩けるようになるといいね!」

「僕は一人で着替えが出来るようになったんだよ!」


ってめっちゃ笑ってた。

何で笑えんだよって最初は意味が分からなかった。


それからすれ違うたびに、

「できるようになった報告」を受けるようになって


やっと自分が勝手に人生終わらせてることに気づいた。


こいつより何倍も歩いて生きてきたのに、何諦めてんだって。


それからリハビリを受けるようになった。

すぐに何か変わったわけじゃない。


でも検査と訓練を続ける中で、

左足には少し機能が残っていると分かったんだ。


時間はかかったし、今も普通に歩けるわけじゃない。

それでも、自分の力で進めるようになった。



自分が終わったと諦めた時が人生の終わりだと

俺の半分も生きてない男の子から教えてもらった話。

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