127話:霧の腕
朝の外采門は薄い霧に覆われていた。門柱の結界紋が淡く脈動し、霧の粒を琥珀色に染めている。
十二人が門の前に立っていた。
三つの班。朔班の四人、戸波班の四人、菅原班の四人。臨時の小隊——霊鉄の採取のために編成された、二泊三日の遠征隊だった。
菅原が朔のそばに来た。朔より六つ上の、日焼けした顎の線が硬い男だった。虎太郎帯同の時代に何度か行軍を共にしている。
「岩峡の回廊までの判断権はお前にある。殿は俺が預かる」
短い一言だった。朔が頷く前に菅原はもう踵を返していた。自分の班に戻り、殿の配置を手振りで示す。
「よろしくお願いします」
朔の声が菅原の背中に届いた。菅原は片手を上げただけで応えた。
いつきが近づいてきた。戸波班の索敵手——穏やかな目をした、朔と同い年の男だった。
「久しぶり……でもないか。先週すれ違ったよね、控え詰め所で」
「うん。今日はよろしく、いつき」
いつきの視線が朔の右肩に移った。鳴弦が止まっている。琥珀色の羽が、霧の中でかすかに光を含んでいた。
「鳴弦、元気そうだね」
穏やかな声だった。いつきの目に何かが過ぎった。鳴弦がいつきを見る。首を小さく傾げた。——三番班で、いつきにだけ自分から止まっていた記憶が、羽の奥に残っている。
少し離れた位置で、戸波が腕を組んで立っていた。寡黙な男だった。いつきの索敵が始まるまで動かない型の指揮者。無口だが、口を開けば正確だった。
凌が戸波班の編成を一瞥した。索敵手がいつき、前衛が一人、後衛が一人、戸波が指揮。凌は鼻で短く息をつく。
「地面の索敵か。鳴弦と合わせれば上下で取れる」
「そのつもりだよ」
朔は穢れ灯を懐から取り出した。薄い曇り。穢れは低い。
門が開いた。
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石牙丘陵を北に向かって歩いた。十二人が縦列で進む。
先頭に朔班。中央に戸波班。殿に菅原班。灰色の岩がむき出しの丘陵を縫うように、牙のような尖った岩が並んでいる。乾いた風が砂を舞わせ、足元の粉が時折白く光った。
朔は手帳を広げていた。先月の偵察で記した地形と穢れ分布の記録が並んでいる。
「この先の分岐、右の谷筋のほうが穢れが薄い。前回の偵察で石柱も確認した」
菅原が後方から声を返した。
「了解。殿は右で合わせる」
石牙丘陵を抜けると、地形が変わった。岩の色が黒味を帯び、崖のような壁面が左右に迫り始める。岩峡の回廊への入口。穢れの濃淡が不安定になった。穢れ灯の曇りが濃くなったり薄くなったりを繰り返す。
朔が鳴弦を飛ばした。
鳴弦が羽ばたいて霧の中に舞い上がる。灰色の空に琥珀の羽が一点、旋回する。鋭い声で一つ鳴いた。左方——穢れの濃い塊。
同時に、いつきが地面に片膝をつき、右手を岩に当てた。手のひらが微かに震える。目を閉じる。
「……左に大きなの。地下で動いてる。たぶん鉄食みだね、移動してる」
朔が鳴弦の報告と突き合わせた。上空からの穢れの色と、地面からの振動の型が、同じ位置を示している。
「上空からも左に穢れの塊。鉄食みだ。右に迂回する」
いつきが手を離し、立ち上がった。
「右の地面は安定してる。振動なし」
二つの索敵が重なることで、安全な道筋が浮かび上がった。見えない穢れの海の中に、細い浅瀬のような一筋の道が——地の下と空の上から、それぞれの目で確かめられた。
朔が戸波に視線を向けた。
「右の道筋で」
戸波が短く頷いた。
朔が手帳の記録と索敵結果を突き合わせて道筋を選ぶ。菅原は殿で、風の匂いと足裏の感触で判断する。朔が振り返り「穢れ灯は薄い曇り。数値の上では安全域」と伝えると、菅原は「匂いも問題ない。行け」と一言だった。
戸波が腕を組んだまま小声で呟いた。
「二人の班長が違うやり方で同じ結論を出した」
いつきが穏やかに笑う。
「それが一番安心する形だよね」
夕刻——岩峡の回廊の入口に立った。
峡谷の壁面が左右に屹立し、風が吹き抜けている。穢れ灯の曇りは「薄い」——風域だ。穢れが谷を通り抜ける風に吹き散らされて、滞留しない。先月の偵察と同じ地形。同じ空気の匂い。乾いた岩と鉄さびの微かな残り香。
「ここで野営する。鉱脈は明日、奥の壁面だ」
朔の声が十二人に届いた。
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結陣杭を四本、地面に打ち込んだ。善次郎が杭の間に法力を通し、簡易結界の枠を組む。朔がその枠に結界を張る。薄い法力の膜が夜営地を覆った。
十二人が三班に分かれて焚き火を囲んだ。菅原班が見張りの第一交代を引き受けた。
「寝ろ。朝一で動く」
菅原の声は短かった。
朔班の焚き火。四人が座った。
善次郎が朔の隣に腰を下ろした。凌がその反対側に。蓮が凌の隣に。互いの距離が近い。誰かが意図したのではない。自然にそうなった。峡谷の壁面が風を遮り、焚き火の熱が溜まる。火の粉が、ごくまれに闇の中に舞い上がって消える。
善次郎が右腕を伸ばして確かめた。拳を握り、開く。先日の火傷の跡はほぼ消えていた。
蓮が横目でそれを見た。
「痕、もう大丈夫?」
「……問題ない」
軽い口調だった。善次郎が鼻から短く息をつく。その所作が凌に似ている。蓮がちょっと笑った。凌は気づいていないのか、それとも気づいていても何も言わないのか——黙って火を見ていた。
少し離れた焚き火で、いつきが朔班を見ていた。
四人の肩が近い。火に照らされた横顔が穏やかで、無防備だった。この距離にいる四人を——いつきは教導寮の頃からよく知っている。
戸波が隣に座っていた。
「知り合いか」
「うん。……教導寮の同期。昔、一緒に競い合ってた」
昔、といつきは言った。教導寮は三年前。でも結界の外に出てからの時間のほうが、ずっと重かった。
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二日目の朝。十二人が岩峡の回廊の奥に進んだ。
峡谷の壁面が狭まり、頭上に見える空が細い白線になる。足元には風化した岩の破片が散らばり、踏むたびに乾いた音が鳴った。朔が穢れ灯を確認する。薄い曇りのまま。風が壁面に沿って吹き、穢れを押し流している。
壁面に霊鉄の鉱脈が露出していた。先月の偵察で確認した場所だ。だが壁面は広い。最も品質の高い霊鉄がどこに集中しているかを、特定しなければならない。
「善次郎、頼む」
善次郎が頷いた。
峡谷壁面に右手を当てた。目を閉じる。掌から法力が浸み出し、岩の中に根のように這い始める。樹相術の応用——絡脈術。岩盤の密度、鉱脈の走り方、鉄の含有を、根を伝って「聴く」。
五秒。十秒。
善次郎が手を離した。
「ここじゃない」
三歩、横に移動した。もう一度、壁面に手を当てる。法力の根が岩の中に入っていく。善次郎の眉がわずかに動いた。
「……ここだ」
低い声だった。
「壁の奥に、塊がある。深さは腕二つ分くらい。法力が通いやすい——」
「間違いなく霊鉄か」
善次郎が目を開けた。額に汗の筋が一本、走っていた。
「……霊鉄だ。鉄だが、生きてる鉄だ」
朔が先月、鉱脈に法力を送って感じたのと同じ言葉だった。善次郎が独自に同じ結論に辿り着いている。
善次郎が地錬術で壁面を徐々に削り始めた。霊鉄の塊に届くよう岩盤を少しずつ掘る。だが力任せに引き抜くと霊鉄が砕ける。善次郎の手は慎重だった。樹相術の根を岩盤に浸透させ、霊鉄の周囲を少しずつほぐす。時間がかかる。
「どれくらいかかる」
「……半刻」
善次郎が壁面から目を離さずに答えた。
朔は頷いた。半刻の間、この場所を守る。それが朔の仕事だった。いつきの地面感知と鳴弦の空中偵察で周囲を監視する。蓮は善次郎のそばで待機。凌は壁面にもたれ、汎用刀の柄に手を置いている。
善次郎が作業を始めて、しばらく経った。岩を削る音と、善次郎の静かな呼吸が峡谷に反響している。
いつきの表情が変わった。
地面に当てた手を、わずかに押し込む。目が細くなる。
「……朔くん」
声が低い。
「動いてる。二体。北から来てる。大きい——五位じゃない」
朔が鳴弦を北に飛ばした。鳴弦が峡谷壁面の縁を掠めるように飛び上がり、北方に旋回する。
一拍の沈黙。
鳴弦が鋭い声で鳴いた。——四位相当の穢れ反応。
「四位、二体」
朔の声が静かに小隊に伝わった。善次郎は壁面から手を離さない。
「北から来る。いつき、到達まで?」
「……このまま直進なら、三百歩くらいで接触。速度は鉄錆くらいだと思う」
いつきの声は穏やかだった。だが手は地面に当てたままで、掌の震えが止まっていない。振動の大きさと速度から怪異の等位と移動速度を推し量っている。鳴弦の上空偵察——方角と穢れ強度。二つの情報を、朔が一つの判断に束ねた。
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朔が動いた。
「善次郎、止まるな。続けろ」
善次郎は壁面に手を当てたまま、短く答えた。
「わかった」
朔が小隊に指示を出す。
「菅原さん、北の一体を菅原班で。右のほうが遅い——こっちは僕たちが受ける」
「了解」
菅原が立ち上がった。四人が北方に展開する。菅原の足取りに迷いはなかった。
峡谷の北の口から、二つの影が近づいてきた。
鉄錆——錆びた鉄でできた武士の姿をした怪異。四位。身長は朔たちより頭一つ分高く、全身を覆う鉄の装甲が鈍い光を反射している。一体は太刀を握り、もう一体は薙刀を構えていた。
朔が結界を展開した。善次郎の作業場を覆うように、薄い法力の膜を広げる。戦闘の余波が善次郎に届かないための壁。
凌が前に出た。
太刀持ちの鉄錆が、凌に向かって一直線に歩いてくる。足音が重い。鉄の脚が岩を踏み砕く音が、峡谷に反響する。
凌が汎用刀を抜いた。
一撃目——鉄錆の胴を斜めに斬った。法力を乗せた汎用刀が鉄の装甲を叩く。甲高い音が響いた。刃が弾かれる。装甲にかすかな傷痕だけが残った。
凌が舌を打つ。
「……硬ぇな」
二撃目。肩口を狙う。火花が散った。装甲が割れない。汎用刀の刃に衝撃が返ってくる。三撃目で角度を変えた。装甲の継ぎ目——脇の下。鉄の隙間に刃が触れた。だが刃が浅い。半ばまでしか入らない。
鉄錆の太刀が振り下ろされた。凌が身を捻って避ける。風が頬を掠めた。
四撃目。
凌は狙いを決めていた。脇の下の隙間に、今度は刃を滑り込ませる。法力を七割で乗せ、刃を押し込む。装甲の内側——鉄の奥に核がある。刃先が何かに触れた。硬い、だが鉄ではないもの。
砕いた。
鉄錆が膝から崩れ落ちた。錆びた破片が散り、太刀が岩の上に転がって乾いた音を立てた。
凌が汎用刀を検めた。
刃先が欠けていた。小さな欠損——だが目に見える。四位の装甲を斬り続けた代償が、刃の先端に刻まれている。
凌は何も言わなかった。刀を鞘に収めた。
北方では菅原班が薙刀持ちの鉄錆と交戦していた。菅原の声が峡谷に反響する。
「押すな! 引け! ……今!」
経験と勘で間合いを計り、班員が一斉に動く。朔の指揮とは対照的だった。朔が記録を読んで論理で導くなら、菅原は肌で読んで体で導く。
いつきが地面に手を当てたまま声を飛ばした。
「右脚が鈍い——右から!」
振動の変化を読んでいた。鉄錆の右脚の動きが左脚より遅い。装甲の重さか、あるいは古い傷か。戸波班の後方からいつきの声が菅原班に届く。
菅原班の矛役が右脚を狙った。装甲の薄い膝裏を突き、鉄錆の体勢を崩す。崩れた鉄の隙間から核に到達した。
鉄錆が倒れた。
菅原が刀の穢れを岩に擦って落とした。
その間ずっと——善次郎は壁面から手を離さなかった。
凌の斬撃音と菅原班の号令が背後で鳴り続ける中、善次郎は目を閉じて根を伸ばし続けていた。壁面の岩盤がほぐれ、霊鉄の塊が少しずつ浮き上がる。仲間が守っている。だから善次郎は壁を張る代わりに、壁面に腕を埋めている。鉄心の壁とは違う。善次郎が選んだのは壁ではなかった。
根が霊鉄の塊を包み込んだ。善次郎が歯を食いしばる。両手に力を込め、根ごと引く。
壁面から灰白い金属の塊が出てきた。拳二つ分。根に絡まれたまま引き抜かれる。重い。善次郎の両腕が震えた。額の汗が顎を伝い、岩の上に落ちた。
「……取れた」
低い声だった。
蓮が善次郎の隣で待機していた。善次郎が壁面に法力を通し続けたことで消耗が大きい。蓮が善次郎の背に手を当てた。——法力の流れを整える簡易的な処置。蓮の掌が淡く光り、善次郎の息がゆっくりと整っていく。
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帰路は岩峡の回廊を戻った。
往路では暗くて見えなかった支谷がある。光の角度で、壁面の奥に何かが覗いていた。朔の目が止まった。穢れ灯の曇りが、ここだけ周囲より濃い。
風化して苔むした石柱が、三本ほど並んでいた。壁面の隅に埋もれるように立っている。灰界端の石柱と同じ形——だが刻まれた数字が違う。
「一九三」
朔が呟いた。手帳を開く。先月の偵察で見つけた石柱は「二三七」だった。同じ型の石柱が、別の場所に、別の番号で立っている。
いつきが石柱を見上げた。
「これ、境界石……だよね。昔の」
「たぶん。壮介さんの記録と突き合わせる必要がある」
いつきの声が静かになった。
「……穢れが濃いね、ここ。昔はもっと薄かったのかな」
朔は答えなかった。だが手帳に書き込む手は止まらない。番号の違い、穢れの濃淡、位置——壮介に渡せば何かが見えるかもしれない。
朔は鳴弦を飛ばし、影写しで石柱の位置と刻印を記録した。手帳にも書き込む。南部の数値、西部の数値、そして北部。三方向から集めた数字の輪郭が、少しずつ形を帯びていく。まだ仮説にすらなっていない。ただ数字が、同じ方向を向いている。
帰路の行軍を再開してしばらく経った頃、落石の陰から骨百足が一体、姿を現した。白い骨が連なる五位の怪異。凌が前に出ようとしたが、菅原班の前衛が先に断った。
五位ならこちらの仕事だ、と菅原が目で言っている。凌は足を止め、黙って見ていた。
菅原班が骨百足を処理する間に、その甲殻が戸波班の後衛の肩を掠めた。浅い裂傷。だが穢れがかすかに滲む傷だった。
蓮が駆け寄った。
走る前に一瞬だけ見た。傷の深さ、穢れの入り具合、他に負傷者がいないかを確かめてから足を踏み出している。
膝をつき、手を当てる。癒除術の光が傷口に沿って走った。
「大丈夫。浅いから」
手際がよかった。判断してから手を動かすまでの間が短い。先日の選別以降、蓮の中で何かが研がれている。
戸波班の後衛が息を吐いた。
「ありがとう」
蓮は処置を終えて立ち上がりながら、一瞬だけ自分の手を見た。穢れを浄化した後の微かな痺れが残っている。——もし、あたしがここにいなかったら。
その問いは消えていない。先日の合同巡哨で自覚してから、ずっと蓮の中にある。
いつきが隊列に戻りながら、朔の横に並んだ。鳴弦が上空を旋回している。
「……鳴弦、本当に朔くんに馴染んだね」
穏やかな声だった。
「郁は、きっと安心してると思うよ」
いつきは郁の名前を口にすることを恐れない。いつきにとって郁は同じ班の仲間であり、同じ「目」の役割を担った仲だった。その記憶を隠す必要を、いつきは感じていない。
朔は一拍の間を置いた。
「……うん」
鳴弦がゆるやかな声で一つ鳴いた。いつきを見ている。穏やかな目だった。
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三日目の夕方、十二人が外采門をくぐった。
穢れの風が体の後ろで途切れ、里の空気に変わった。穢れ検査。全員が通過した。
菅原が朔に近づいた。
「いい判断だった。次も声をかけろ」
それだけ言って、菅原は自分の班と共に去った。
いつきが朔を振り返った。
「また一緒にやれるといいね」
穏やかに笑った。戸波が「鹿野、行くぞ」と呼ぶ。いつきが小走りで追いかけていく。
善次郎が背負っていた霊鉄の塊を朔が受け取った。灰白い金属。拳二つ分の重さが、両腕にずしりと伝わる。
凌が横を歩いた。
「……刀、いつできるんだ」
「鋼一さん次第だけど……素材が揃えば、そう遠くない」
凌が腰の汎用刀の柄に触れた。刃先が欠けた刀。今日の四位で、もう一つ寿命が縮んだ。
「……早いほうがいい」
言葉は少なかった。だがその声に、何かが滲んでいた。渇望と呼ぶには静かすぎる。けれど柄を握る手の力が、凌の口よりも正確に語っていた。
内工座の門が見えた。
朔は門をくぐる直前に、抱えていた霊鉄の塊を見た。灰白い金属に夕陽が当たり、鉄なのに微かに光っている。法力を吸って育った鉄——鋼一の言葉が蘇った。
この鉄を取りに行けたのは、善次郎が聴き、凌が守り、蓮が繋ぎ、いつきが地面を読み、菅原が後ろを預けてくれたからだった。霧の中に腕を伸ばし、十二人の手で掴み取った素材。
朔は霊鉄を抱え直した。
内工座の門をくぐった。




