天然鹿
後日、いつも通りヒロはユイに起こされ、施設に向かった。
「おはよう。ヒロ、ユイ。ヒロ昨日は本当にごめんね。体大丈夫?」クロウは心配してヒロに謝った。
「おはようございます。もう平気ですよ。今日もよろしくお願いします。」
ヒロは笑顔で答えた。
「ねぇヒロ。昨日のこと聞かないの?」寝ぼけているヒロに昨日のことを聞くよう伝えた。
「あぁ!そうだ。クロウさん実はこの頃‥」
ヒロは昨日ユイに相談したことをクロウにも同じように相談した。
「薔薇の匂い‥なるほど。それじゃまだヒロの中の邪神は抑えきれてないね。でもいい方向にはいってるよ。ヒロが念で抑えつける時に反抗して出す匂いかな。だからこのままいけば抑えられるし、手の重さも解決すると思うよ。この期間が終わったらまた検査してもらうといい。」クロウはヒロの念についていい方向にいっていることを伝えた。
「良かった‥これで一安心です。」ヒロは笑顔でお礼をいった。
「早速だが今日は念を体に貯めてもらおう。」クロウは今日の練習を発表した。
「念を貯める?そもそも念って、減ったりするんですか?」ヒロは質問した。
「そうだな〜念ってのは減ったりするが、一応自動回復する。そのお陰で寝たり休んだりすると、念はいつも通りに戻る。今日ヒロがするのは念をたくさん貯める練習だ。体内に念がたくさんあると念をたくさん使えるし、自動回復でまた復活する。そういうことだ。」
ヒロはなんとなく理解し、その部屋に移動した。
ガラガラ!!
部屋の中は檻になっており、その中に神々しく光る鹿がいた。
鹿の目は緑色に輝いており、こちらをじっと見つめていた。
「今日はこれだ。生き物としては鹿だが、天然記念物の『天然鹿』です。とりあえずこいつと仲良くなって、体を触らせれもらえば念をもらえる仕組みです。早速やりますか。」
檻を開けヒロは中に入った。
「天然鹿はとても誇り高い生き物です。まずは自分が下になりそのまま近づいてくるのを待ってください。」
ヒロはクロウの指示通り、腰を下げ、手を鹿の方に近づけた。
鹿は目を光らせながら近づいた。
そして次の瞬間。
ブルブル!!
鹿が身を揺らし、ヒロの前に手の平サイズのタネを落とした。
「ん?なんだこれ?」ヒロは近づきタネを取った。
ドカーーン!!!
タネは爆発し、ヒロは吹き飛ばされた。




