本気出しちゃった
スン!
またそこにはクロウの姿はなかった。
「何!?さっきより速いスピードで捉えたはずなのに‥」
ヒロは辺りを見渡すがクロウの姿は見えなかった。
その瞬間
ドシーン!!
クロウはヒロの腹めがけ右手に念を込めた発勁を繰り出した。
「グハァ!」
ヒロはもろ受け、そのまま倒れた。
「あれ?ごめんやりすぎちゃった‥ヒロなら避けれると思ったが、スピードが早すぎたか‥」
クロウはヒロが倒れた姿を見て、倒れたヒロの謝った。
ヒロは気絶していて、意識がなかった。
「すまない。今日は短いがここまでかな。施設内のベッドに移動させるから、目覚めたらまた明日って伝えといて。」
クロウはヒロを運ベットに寝かせると、施設を後にした。
「はぁ‥クロウさんったら大人気ないわね。ちょっと手加減してくれても良かったのに‥」ユイは独り言をブツブツ話していた。
そして数時間後ヒロが目覚めた。
「イテテテテ。腹がまだ痛むなぁ。ここは‥」
ヒロは辺りを見渡し、自分が寝ていたことに気づいた。
そこにちょうどユイが帰ってきた。
「あらヒロ目覚めたのね。ちょうど今ジュースを買ってきたのよ。ほらヒロ久しぶりに炭酸飲んでみなよ。」ユイは手に持っていたソーダをヒロに渡した。
「ありがとう。やっぱり運動した後の炭酸は美味いな。ところで今夕方なんだが、俺それまで寝てたってことだよね?」ヒロは当然のことを聞いた。
「当たり前でしょ。まぁクロウさんも悪かったけど、それとクロウさんから伝言があるわ、また明日ですって。」ユイはお茶を飲みながら話した。
ヒロもソーダを飲み、一息ついた。
「そろそろ帰ろうか。」ヒロがベットから降り話した。
「もういいの?まだ痛むところはないの?」ユイは心配そうにヒロの体を見た。
「あぁ念のお陰か回復ってのかな‥まぁ痛みがなくなってたし、全然元気だから大丈夫。」ヒロは明るく答えた。
「分かったわ。帰りましょう」ユイも笑顔で答えた。
帰り道。ヒロが相談した。
「俺のさぁ。右手なんだけど‥念を入れるたびに害を及ぼしたりしないんだけど、フワッと薔薇の香りがするんだよね‥しかも移植手術後に生えてきた腕だから少し重たいんだよね。それで自分の念で抑えられるかまだ不安で‥」
ヒロはくらい表情で話した。
「なんとも言えないわね‥本当は元気付けられるように調べて、これからその腕がどうなるかを伝えたいけど、移植手術には個人差があるし、何せ道の領域らしいから私からは、何も言えないわ。でも、念のことはクロウさんが知ってるし、移植手術の経験があるから参考に明日聞いてみれば?」
ユイはクロウに聞くことを勧めた。




