人間図書館《ユマン・ビブリオテック》
「人間図書館――ユマン・ビブリオテックはその名の通り図書館並、いやそれ以上の知識を持っている人物。若干十二歳で冒険者になってから数か月でSランクの依頼をこなす様になる。
特に解読不可避のリンレベル語を一晩で解読成功したのが一番有名な話でしょう。リンレベルは数多の知識人が使い魔の力を借りても解読できなかった言葉。ソレを一晩で解読しただけではなく、誤字脱字の訂正までやり遂げたのですからあの時は解読者を辞める者は三桁を言ったと言われています」
「一応ギリギリ二桁までだから」
訂正を言った私自身言うのもアレだが、それでも中々の数だと思う。
「すっげぇ……」
ライヤとあいつが軽く引いている。うんまあ、己の人生に掛けても解読出来なかったモノが小娘一人簡単に解読すると言う事は『自分』を否定された様なものだ。自殺者が出ないだけでも良かった。
まあこの騒動も国王の鶴の一声と、協力者にワーウルフの王である白露がいると聞くとほとんどの者は辞職するのを止めた。それでも何人かは辞めたが……
言い訳を言うなら、転生特典である驚異的な記憶力が大きな要因であるが、クスノキ家の図書室が世界で五本の指に入る程の所有している事、ソレを家を出るまでの間全部読破済みである事が要因の一つと思う。
お陰で幼い内に簡単な文章なら何とか解読できるようになっていた。
それから白露と契約してからは白露が先生となって勉強を教える様になった。
白露の教育方針は『出来るだけ生徒に全部解かせて分からない時はヒントを与える。なるべく直ぐに答えを教えない』
そのお陰で段々と賢くなった。後、義母さんに連れられて義母さんの友人(賢者レベル)の家にお邪魔してその方々から直接教えを受けたのも原因かも。
……アレ? もしかして私かなりのチート?




