43/65
頑張りました
「よ~し出来た」
「それでは二人を呼びましょうか」
「吹雪~、立冬~。二人ともリビングに来て~!」
ハーイと元気な返事と共にリビングに近づく音がした。
「お母さん出来た~?」
「出来たよ~」
「わ~い♪」
吹雪がリビングの扉を開けた。
「えっ……」
立冬は驚きの声をあげて目を丸くした。
リビングには吹雪お手製の色紙のお花と輪っかをカーテンに吊るしている。中央には大きな字で『WellCam!! 立冬』と書かれた横断幕が吊るされてある。
机には私と白露が腕によりをかけた和洋中の様々な料理の数々。(本当は大半が白露が一人で作ったんだが)特に三段重ねのケーキの天辺にはチョコレートで書かれたデフォルメした立冬は素晴らしいの一言。
取り敢えず出来る限りのおもてなしをしたのだが、立冬はぽかーんとしたままだ。
「立冬どうしたの?」
吹雪が心配そうに立冬の顔を覗き込んだ。
「文句は言うなよ。この歓迎パーティーを考えたのはカラン様だ。もしカラン様のご命令がなければ貴様の為に私は労力を使わなかった……」
「よく言うよ。お前途中からノリノリだった癖に」
「いや、それは!」
アタフタと弁論をする白露に生暖かい視線を送る私。
「立冬どうしたの!?」
吹雪の大声に二人は驚いて声がした方に視線を移した。




