準備です
「それじゃ義母さん帰るね」
「アイおねーちゃんバイバイ」
「・・・・・・シツレイシマシタ」
吹雪は笑いながら手を振りながら、カランはちょっと疲れた顔しながら、立冬は不満そうながら部屋を出ていった。
「・・・・・・嵐でしたね」
「嵐だったね」
アイニアは疲れて背もたれに凭れた。
「レナちゃんも迷惑かけたわね」
「いえ・・・・・・」
「今月は特別ボーナス出すから。ダン、今日は遅いからレナちゃんを送ってあげて」
「了解しました」
「お願いします」
そのままダンとレナは部屋を一礼して出ていった。
ブルッ
「どうしたのお母さん?」
「いや、寒気が・・・・・・今日は夜は寒いからかなー」
「大丈夫ですか!!何なら俺の服を!」
「いや立冬の方が服の格好からして寒いから。それに今は何ともないよ」
三人はお月様が照らされている夜道を仲良く歩いている。
「ところでマスターはどうしてこんな所にマンションを買ったのですか? マスターの財力ならもっと良いところに住めるのに」
「マスターは止めて。呼び捨てかせめて様つけにしてくれないかな? てか君はどうしてウチの家計を知っているのかな?」
「それは使い魔になった時、マスターである姐さんの情報が頭に自動的にインプットされるんです」
「(姐さん……)家計についても?」
「そりゃあ、ココで生活するためにも知らなければいけませんからね。家計次第では自分達も自分達の生活費を稼げなくちゃいけませんから」
世知辛い。何とも世知辛い世の中である。
「あのね、お母さんがココを選んだのはね、僕聞いたことあるよ。
それはね、ココは衣食揃っているし、お母さんが好きな本がたくさん売っている所が沢山あってね、しかも静かだからだよ。
お母さんうるさいのは嫌いだから。今のマンションも防音防犯が物凄く良かったから買ったんだって」
「そうなんですか。吹雪様は良く覚えてますね」
「えへへへ♪」
吹雪の照れ笑いにほっこりしながら自宅に着いた。
「じゃあ吹雪ちょっと耳を貸して」
「?はーい」
『あのね、吹雪にしか頼めないことだけど………」
「うんうん分かった。立冬~手を洗ったら僕の部屋に来て~。僕の自慢のコレクションがあるんだ~」
「悪いけど今からしなきゃいけないことがあるから吹雪の面倒をみてちょうだい」
「分かりましたから引っ張らないで下さいな」
吹雪が立冬を連れて自分の部屋に入ったのを確認すると、私はリビングのドアを開けた。
「白露何か手伝うことはある?」
「飾り付けはもう終わりましたからカラン様は料理の手伝いをお願いします」
「はいよ」




