大の大人が子供を泣かせたらいけません
何かがが叫んだ瞬間、全部の窓が物凄い音出して開き、台風かと思わせる程の風が吹き荒れた。
「キャー!!」
「マスター伏せて!」
「敵襲か!?」
アイニア達はいち早く地面に身体を伏せた。立冬は私を守るように身体を丸めた。
「しまった! 立冬一回降ろして!!」
「わ、分かりました」
立冬は慌てて私を床に降ろした。屈みなから急いで風の真ん中に向かった。ジリジリと、何度も風に押し返されながら、風の真ん中に歩いた。
真ん中には風に守られているように小柄な人物が泣きながら蹲っていた。
「吹雪」
蹲っている吹雪に目線が合うようにしゃがみこんだ。
「お、お母さん?」
私の声に気付いたのか吹雪は頭を上げた。
「落ち着いて、大丈夫。お母さんは吹雪の味方だよ」
壊れ物を扱うように優しく、しっかりと抱き締めた。
「う、う~」
胸の中でまた、吹雪が泣き出した。
「ごめんね。怖かったね」
吹雪の頭を優しく撫で続けた。落ち着いたのか風が段々と落ち着いた。
「は、白露が立冬とケンカすると思って」
「うん」
「ケンカはダメなの! ケンカしたら周りもケンカした人も悲しくなるからダメなの!」
「そうだね」
「だから、だからだから・・・・・・!」
「分かってる。吹雪が言いたい事は」
私は白露と立冬の方を睨みながら振り向いた。(勿論吹雪に分からないように。コレ重要)
義母さん達も咎めるように白露達を見た。自分達のせいで吹雪が泣いた事と周りとマスターである私に睨まれてかなり落ち込んでいる。
『白露、立冬お前ら謝れ』
吹雪に分からない様にワーウルフ達の言葉で喋った。
「あの・・・・・・吹雪様申し訳」
『吹雪じゃなくて、お互いを謝れ。吹雪はそれを望んでいるの』
私の言葉が正しい様に吹雪はジッと二人を涙目で見ていた。二人は気まずそうにお互いを見て。
「・・・・・・・・・悪かった」
「・・・・・・・・・・・すまなかった」
振り絞った声だが二人はやっと謝罪の言葉が出た。




