一番のお仕置きが来ました
カランは酒場が以上に騒いでいるのを聞くとどうやら常連の嫁さんが来たのだと内心『ザマーミロ』と笑った。
カラン自身、常連の嫁さんの恐さを体験しているため余計に愉快だった。
「どうかしたんですか?」
「あ、いや何でもないよ」
レナちゃんにやける顔を隠すためうつ向く事にした。
義母さん の説教が終われば家に帰れる。家に帰ったら吹雪を思いっきり抱き締めよう。ハグしよう。チュチュしよう。ほっぺスリスリしよう。思いっきり癒そう。
「マスター、レナです。カランさん連れて来ました」
「入って良いわよ」
「失礼します」
レナちゃんがドアを開けた先には私の『吹雪から癒しを得よう』が脆くも崩れさる音が頭に響いた。
目の前にはアイニアが相変わらず背丈に合わない椅子に座り、その右にはセレス、左にはこの間会った色黒の男が立っていた。
カランの目の前に笑顔だが明らかに怒っている白露と涙目になりながら睨んでいる吹雪が立っていた。
「え、あ、え、あ」
「私が二人に話したのよ」
混乱しているカランにアイニアが説明した。
「何で余計な事を・・・・・・」
「余計な事?家族である私達に余計な事ですって? カラン様が片腕をもがれて死にかけた事が余計な事だと言うんですか?」
「いやその・・・・・・」
カランの言葉にますます怒りだした白露。白露の背景には般若が浮かんでいた。
「お母さんはどうしてそんな危ない事をするのかな!?」
「吹雪コレには訳が・・・・・・」
「言い訳何て聞きたくない!!」
吹雪はカランの足に引っ付いて見上げながら怒りながら泣いていた。上と下から説教をされるカランはダジタジになっていた。
「大丈夫か?」
レナに色黒の男が声をかけた。
「ダンさん」
「びっくりしたろ?」
「ええ、まあ。あんなカランさん見たことないから・・・・・・」
「そりゃ普段は落ち着きのある冷静な人と通っていた人でしたからね。今回はどうも反省しているようではなかったからね~。慣れているからだろうけど、今回は事が事だから白露君達に報告したんだよ。家族LOVEなハナさんには効果的だろうとマスターや幹部達が相談して決めたんだ」
「キチンと叱らないと同じことを繰り返すんだからあのこは」
セレスは眉間を押さえて頭を振っていた。




