保険医side
カラン・アンソニーと保護者であるアイニア・アンソニーが保健室から出ていったのを確認すると、さっきまでカラン・アンソニーが寝ていたベットの隣にあるカーテンで閉められているベットのカーテンを開いた。
「あんたらもサッサと出ていきなさい」
まずは布団に隠れていた女子三人人、そしてベットの下を覗くとそこには狭そうに男三人がいた。
「まったく。生徒は先に帰れと連絡されたと聞いたけど・・・・・・ほら早く出てきなさい。いったいどうすればそんな人数が入れるの。全く誰かと思えば推薦組と確か・・・・・・レーフェルさん?」
「はい。クレア・レーフェルです」
「たく、誰かの気配がしたから一瞬侵入者か変質者かと思ったわ。・・・・・・アイニアさんが襲わなかったから危ない奴じゃないと分かったけど」
「そんなに凄い人なのですか?」
「あのね。六年戦争を終わらせた影の功労者よ。彼女が断らなければ『十二賢者』じゃなく『十三賢者』になるはずだったんたがら。私でさえ感知する気配をあの人が気づかない訳ないでしょ?」
「はあ~だたの乳がデカイ姉ちゃんだと思ったけどスゲー人だったんですね」
「やね~」
「エロイ事しか考えられないのかこいつは」
「ソコはコソコソしない!!」
ライヤが六花達と口喧嘩になってるのをハイド・ミンシオとカイリ・ヤノハラが諌めている。
「あの・・・・・・」
「どうしたんだい?」
クレア・レーフェルがおずおずとティカに話し掛けた。
「あ、アンソニーさんは本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。倒れた原因は出血多量による貧血だし、腕も生え代わったやつは何とも無さそうだし。心配ならお見舞いにいったら?」
「分かりました」
「アイニア・アンソニーの養女ならギルドサクラにいるわね」
「レーフェルさんも行くなら私達も行っても良いかな?こうなった原因は私達だし」
「良いですよ。お見舞いは何にしましょうか」
女子三人がワイワイとカランへのお見舞いの話をするのを尻目にライヤがハイドに近寄った。
『なあなあ』
ライヤはハイドの肩をちょいちょいと指で叩いた。
『何ですか?』
ハイドはちょっと嫌そうな顔をした。二人とも小声だった。
『カランちゃんの胸・・・・・・綺麗だったな』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい』
『義母の巨乳も良いけどさ、カランちゃんの大き過ぎず小さ過ぎないあのおっぱいはオレは好きだ』
『僕もです。しかも色白の肌に白の水色のリボンのブラジャーが良く映えていましたね。おっぱいの形が素晴らしいのなんの』
『だろ~オレ一瞬芸術作品だと思ったよ』
『それには同意です』
・・・・・・あの狭い場所でしかもカーテンのほんの少しのすき間でちょっとしか見れただけなのに、こんなに熱く語り合うとは。思春期の男子らしいと言うかムッツリスケベ共と言うか。
しかし、そんな熱き語り合は直ぐに途絶えてしまった。
突然刺すような殺気が二人の後ろからきてとっさに二人は左右に避けた。
突然轟音が響いたと思ったら、二人がいたベットが大剣によって突き刺さっていたのだ。
その様子に二人は青ざめて冷や汗がだらだら流していた。
大剣の持ち主はカイリ・ヤノハラ。
カイリは静かに二人の方へ振り向いた。その眼は氷よりも冷たく、先程までのヘラヘラした笑顔はなかった。
「・・・・・・・・・・・・殺す」
それが重く閉ざしていた口からやっと出た言葉だ。
「お・・・・・・落ち着けヤノハラ!!(昼前の殺気はコイツか!)」
「そうですよカイリ!いくらお前がいた場所はアンソニーさんの下着姿が見えないからって暴力に走るのはいけません!!」
「う、うわああぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」
「地雷を踏むなドアホー!!」
暴れ始めたカイリとカイリの攻撃をひたすら避けて攻撃する二人のせいで保健室はボロボロの惨事に。
女子達はティカの指示でいち早く避難をして、その足である人物のもとに向かった。
「(あーあ。今の音は多分クローゼットに隠していたゲーム機がやられた音だなー)」
その間ティカは保健室の外で心の中で泣きながら待っていた。
「貴様等いい加減にしろーーー!!!!」
結局ミリアの盛大な説教を受けるはめに三バカ達であった。




