教訓:ホイホイと返事をしてはいけません(コレ絶対)
「それは召還の言葉の中でも強力な術、『血の契約』だ。魂の契約は神霊か上級魔獣にしか出来ない術だ」
「あの・・・それをやると何かあるんですか?」
「自分の実力以上の力を発揮するし、神霊のご加護を受けられるし、メリットだらけだ」
「・・・あの・・・・・・デメリットは?」
何となくミリア先生は無理して良い事ばかり言っているような気がする。つまり裏をかけば、その分デメリットはメリットと同等の罰は間違いなくついているはずだ。 (等価交換の原理を考えればの話だけど)
「・・・・・・・・・『血の契約』は自分の武器がその契約の証だ。もし武器を捨てれば・・・」
「捨てれば?」
「契約者と共に神霊は死ぬ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・神霊も死ぬんですか」
「等価交換だからな。それに魂の契約をするのは大体、強い独占欲がある奴だ」
・・・・・・・・・何それめっちゃヤバイやつじゃん!!
ヤンデレはYES二次元NO三次元派な私が!? ヤンデレに愛されて夜も眠れなくなるの!!??
「えっ死ぬの? 私死ぬの? まだあいつと関わってないのに死ぬの?ちょっえっ」
「落ち着けアンソニー!」
SAN値がゴリゴリと削られる音を聞きながら混乱していた私を、ミリア先生は肩を揺らして落ち着かせた。
「血の契約は武器を捨てなければ安全だ。それ以外は無害だから。けして使いにくいから、それより良い武器を見つけたとかで捨てようと考えるなよ」
ミリア先生は私を落ち着かせようと背中を優しく撫でた。
「ポジティブに考えるんだ。武器さえ捨てなければ後はお前の好きなようにすればいい。それに神霊に好かれたんだ。神霊が人に好かれるなんて極々稀だ。光栄に思いなさい」
「ガースナー先生ー」
遠くから他の生徒がミリア先生を呼んでいる。どうやら自分が使った事がない武器のようで扱いに困っているようだ。
「ああ、今行く」
ミリア先生は返事をした後、私の肩をポンッと優しく叩いた。
「もし、何かあったら私に相談しなさい。異性より同性の方が何かと相談しやすいだろ?」
そう言い残すとそのまま立ち去ろとしたが、何か思い出したのかもう一度私の所へ戻った。
「ああ、言い忘れた。自分の武器に名前を付けなさい。自分の武器の名前を決めるのもパートナーの務めだ」
それだけ残すとガースナー先生は自分を呼んだ生徒の所に向かった。
「・・・・・・ポジティブか」
確かにネガティブな所が多だあるって自分でも思うよ。……まあ、嫌な事ばかり考えないで明るい事でも考えよう。今のところ奇跡的にあいつと関わってないし。それだけでも最大の幸運だ。
「・・・・・・そうだこの子の名前」
いろいろヤバそうな物だけど生涯使うんだ。せっかくだから名前を付けよう。
「まあ、見た目からしてアレの名前を付けたいけど……流石にパクリはダメだよなー。私ネーミングセンス悪いし。うーん……」
―四十分後
「・・・・・・・・・・・・よし、決めた」




