表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/65

昼食です

―お昼


食堂にはもう人が沢山といた。


今日は……お昼は召還の時間だから体力いるだろうし、カロリがー大量にあるカツ丼でも食べるか。


ブレスレットに付いている専用のICカードからカツ丼(大盛り)の食券を買った。


「オバチャン、カツ丼の大盛り」


「ハイハイ。残したら許さないからね」


「ありがとうねオバチャン」


食券を出して直ぐにカツ丼が出てきた。恐らく魔法で保存していただろう。出来立てホッカホカのカツ丼を手に空いている席に座った。周りも誰もいないし、気兼ねなく食べられる。


「いただきます」


先に味噌汁を飲んだ。美味しそうな臭いが湯気とともに漂っている。・・・・・・美味い。よくダシがでている。赤出汁なのかまた良い。私は赤出汁が大好きだ。やはり有名校の食堂は腕の良い人が多いなー。


「ここ座っていいかな?」


「あ、どうぞ」


前の席に誰かか座った。大して気にしてなかったが、どこかで聞いたことのある声だなぁと少し考えた。


・・・・・・一人あいつ・・・以外気に食わない、いや、あいつとは別のトラウマ級の男がいた。


バッ! と目の前で座った人物の顔を見上げた。


「やぁ。やっと顔を上げてくれた」


意地が悪いぐらいにこやかな顔をしたライヤ・ファザードが座っていた。


「・・・・・・そんなに嫌そうな顔をしないで。結構傷ついたよ」


「あなたのようなタラシが傷付くものなんですね」


「手厳しいね。せっかく高い所からリボンを取ったのに」


「・・・・・・確かに貴方のお陰でリボンが戻ってこれました。これについては認めます。しかし何ゆえ私の頬にキスをしなければならないのか全く分かりません。もしこれが唇にしたら死ぬんだ方がましと思えるような事をする所ですよ?」


「わ、分かったオレが悪かったから落ち着こう。箸が折れる折れる」


「分かれば良いのです」


落ち着きを取り戻した私はカツを口に入れた。たかがリボン一つで恩人扱いされると思うなよ。……助かったのは本当だけど。


ライヤは苦笑いをしたままシーフードパスタを食べた。パスタ一つだけで次の授業大丈夫かな?


「それよりさ……」


ライヤはチラリと私のカツ丼を見た。


「何ですか? 言っときますがやりませんよ」


「いやそうじゃなくて・・・・・・女の子て体重とか気になってしまう生き物じゃん? そんなに食べて大丈夫なの?」


「私これくらい食べないといけないんです。気が抜くと体重がどっと減る体質なんで、家族から沢山食べろて五月蝿いから」


私の体質・・はかなり体力が持っていくため、標準より少し倍のカロリーを取らないと直ぐに力尽きてしまう。


「・・・・・・・・・・・・その話他の女子に話さない方がいい。女子の敵にまわすから」


「?」


何であいつと関わっていないのに女子の敵になるんだ? 良くわからないな。


「所でさ、アンソニーさんは召還の授業はどうする?」


「どうすると言うと?」


「召還の時にさ、自分の武器とパートナーを決めるじゃん?オレ、かっこ良くて強いのがいいな~」


「言っときますが召還の時は自分と相性の合わなきゃいけません。それから自分の努力で強くならない。カッコイイとは程遠いパートナーや武器になるかもしれませんよ」


「え?そうなの?」


「貴方さっきのイチノミヤ先生の話ちゃんと聞いていたんですか? 自己紹介のあとに簡単な説明をしてたじゃないですか」


「いや~その時オレ寝てたわ」


ライヤは照れ臭そうに頭を撫でた。


「……はー。貴方一番前の席でしょ」


道理でイチノミヤ先生がよくため息をついてると思ったわ。


「・・・・・・ごちそうさま」


「もう食べたんだ」


「食事は早く食べる方なんで」


サッサとコイツから離れようと、席から離れようとしたが腕が何かに引っ張られた。見るとライヤ・ファザードが私の腕を掴んでいた。


「……何か?」


「今度からさ、アンソニーさんの事を『カランちゃん』て呼んで良い?オレの事は『ライヤ』て呼んで良いからさ」


「・・・・・・構いませんがこの手を離してくれません?」


いきなり掴まれて非常に不愉快この上ない。せっかく美味しいものを食べて機嫌が良いのにこいつのせいで悪くなる。


「うん。良いよ。だけど……」


突然、腕を引っ張られライヤ・ファザードの口が私の耳に引っ付きそうなぐらいまで近付かせた。


「……無表情も良いけど、この間みたいに真っ赤で涙目の顔がオレ、好きだな」


小声で低くい声を耳元で言われ、背筋がゾクッとして何だが恥ずかしかった。

そんな私を気づいたのかライヤ・ファザードは妖艶で余裕な笑みで私を見ていた。


それが悔しくて腕を振りほどいて、真っ赤になった顔をライヤ・ファザードに見せたくなくって急いで席を離れた。


ああ、もう、最悪だ!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ