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あいつのせいで転生する事になりました  作者: 柊 風水
転生前から入学するまで
14/65

フラグが建った?

私の前に突然現れたら少年。


私と同い年なのだろうか。ピンクに近い赤色の髪、額には緑のバンダナ。翡翠の瞳。右目にかっこよく刺繍をあしらった眼帯をしている。

遊び人か、女たらしが一目見た第一印象だ。


突然声を掛けられて言葉が詰まってしまったが、何とか事情を話した。

しかも、最悪な事にテンパってしまって私の弱点も話してしまった。


私は高所恐怖症なのである。


この間は吹雪を抱きしめて下を見なければ何とかなったのだが、一人きりはホントにダメで、たとえ桜の木ぐらいの高さでもダメなんだ。これは前世から変わらない。


それでも眼帯の少年は微笑んだままで黙って私の話しを聞いていた。


全部話して落ち着いてきたところだった。


「ちょっと待ってて」


眼帯の少年は私の頭を撫でてそのまま木に登りだした。


「え、ええ」


私が驚いていたのを尻目に少年はどんどんと登ってリボンの所にたどり着いて取ってくれた。そのまま少年はトンと飛び降りたのだ。私の目の前に飛び降りてきて、私は驚いたが。


「はい」


眼帯の少年の手にはリボンが。


「あっ」


私はそれを引ったくるように取っり、今度は外れないようしっかりリボンを結んだ。


「……本当にありがとうございます」


私は少年にお礼をした。チャラチャラした見た目だが、人は見た目で判断してはいけないんだなと強く思った。


「なんてお礼をすればいいか……」


「お礼はいいよ」


「でも……」


このまま何にもしないなんて。


「ならさ。その代わり……」


「えっ」


腕が引っ張られて何か温かくて柔らかいナニカが頬に触れた。







ほっぺにキスされたと分かったのは数秒後だった。














少女にリボンを渡す時、よっぽど大切な物だっただろう。引ったくるように取って今度はしっかりリボンを結んでいた。


「本当にありがとうございます」


少女は一礼してくれた。


「なんてお礼をすればいいか……」


少女が顔を上げたとき。



まわりに花が咲き乱れていると、見間違いをしてしまいそうなぐらいの笑顔をしてくれた。


これには『遊び人』、『女たらし』のアダ名があるオレですらグラッとしてしまった。


「お礼はいいよ」


「でも……」


何とも申し訳なさそうな顔してちょと胸がチクリと痛んだ。




いやいや。こんなのオレじゃない。普段はオレが女をリードしているじゃないか。このままじゃ少女のパターンのまま終わってしまう。


「ならさ。その代わり……」


「えっ」


オレは少女の腕を引っ張て柔らかく白い頬に触れるだけのキスをした。

口を離し少女の方を見たら。可哀想なぐらいに真っ赤で。


「あ、え、は?」


何をされたか分からないのか頬に手を添えていた。が、すぐに今されたことが理解したのか最初は恥ずかしくて真っ赤になっていたのが、今度は怒りで顔を真っ赤になった。


「こ、コノヤロ、何すんだボケ―――!!!!」


「ぶっ!!」


思いっきり顔に回し蹴りを喰らってしまい、その衝撃で倒れてしまった。


「ひ、人が感謝しているのに何だよその態度!!い、いっぺん刺されろ!

てかくたばってしまえ!!!!」


そう叫ぶと少女はダッシュして逃げていった。







なんだ。あんなに乱暴な言葉、言えるんだ。 (てか『刺されろ』なんてリアルにありそうでシャレにならん)


「あー、平手は覚悟したけど回し蹴りはないだろ」


顔をさすりながらオレは立ち上がった。初めて少女の顔を見てから未だに心臓が五月蠅い。てか、五月蠅いを通り越して痛い。


「……吊り橋効果、てか?」


バカバカしい。


心の中で悪態をつけてオレは当初の目的である理事長室に向かった。


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