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ケース5

ジラウザーの刃が、シェルスの完璧な任務遂行率とその命を奪い去った。

怒りと憤りで目の前が見えないジャネット。

シェルスがジラウザーの悪魔の刃から解放されたと同時にジャネットは、切り札をぶっ放した。

4発の弾丸は無残にも空を走る。動揺を隠せない。

「フン! 我々にたてつくとこうなることを身をもってしったか」

そしていつのまにか仮面男の姿はない。

ジラウザーはこちらを見つめているが人を殺した残忍な男の顔ではなく、悲しい過去を悲観している優しい男の目だった。

「この男はもらっていく。悔しければ取り返しにこい」

そう残しジラウザーは去っていった。

ジャネットは窓から飛び降りるジラウザーを追うことができなかった……

その場に崩れ、大粒の涙を流した。

数日後、ジャネットはLEVEL77の本部に戻り、この事を告げた。

LEVEL77本部最上階に元帥の部屋はあった。

「アドミラル・ルナベレナ。シェルスは私をかばって死にました。そして、その亡骸すら持って帰れませんでした……」

ジャネットの瞳が海のように深く潤んだ。

ルナベレナ元帥は膝落としているジャネットをじっと見つめ、深いため息をついた。

「そうか……ご苦労じゃったのうジャネット・ベルサイト准将。わしはのう、ジャネット。お前だけは失わなくて良かったと思っておる。お前はLEVEL77の最後の……いや、これはお前自身で探すのじゃ」

下を向いたまま神に祈るように手を組むジャネット。自分の不甲斐なさや非力さを悲観しているかのように。

静かで、それでいて悲しく冷たい空気が流れた。




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