ケース3
「何故私達の名を!?」ジャネットが驚くのも無理はない。
LEVEL77の規則…LEVEL77のメンバー以外は決して名前と顔を覚えられてはいけない…
知ってるはずがないのだ。フルネームと顔は。
すかさずシェルスがサブマシンガンを連射する。
まともに当れば仮面男は蜂の巣だろう。
しかし、弾はすべて仮面男の手前に落ちていた。
「ごくろう。ジラウザー。」がっちりとした体の男ジラウザーの手によって、弾は防がれたのだ。
右手一本で。ジラウザーは真横に振り上げられた手を静かに下ろし、ゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。次の瞬間ジラウザーは懐から刃わたり20cmほどのナイフを取り出し、シェルスに切りかかる。ジラウザーの顔は傷跡だらけで、金髪の坊主頭が目に映る。
シェルスも懐剣というジパング製の小刀をとりだした。
激しく交錯する2本のナイフ。
ナイフがぶつかり合うたびに、キィィィンと鈍い音がする。
「我が愛剣ダークの味はどうだ?」ダークというナイフを手で回しているジラウザー。
「ハッ!とんだ愛剣だな。」シェルスは言い放つとすぐさまジラウザーに突きをかました。
ジラウザーは避けるが、それと同時に逆の手に懐剣を移し、頭めがけて切りかかる。
ジラウザーはナイフで受け止めるが、シェルスは笑みをこぼし、
「ゲームセットだな…」とジラウザーの耳元で囁いた。
空いている右手でサブマシンガンを取り、ジラウザーの心臓に押し当てる。
肉と血がこぼれる音がこだまする。
最後の蹴りを加えて、ジラウザーを仮面男の前まで蹴り飛ばした。




