表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
破滅はお断りです  作者: 高萩


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/35

第二王子との出会い①

「第二王子ルードルフ殿下のご入場です」


響き渡る侍従の声に会場が騒めく。

主にルードルフを目的に来たであろうご令嬢達はみんな嬉しそうに頬を緩ませる。そして待ち焦がれていたルードルフが姿を見せると幼いながらに全員の目が熱の籠ったものに変わった。

流石は攻略対象者、小さい頃からおモテになる事で。でも、まぁ八歳で将来の相手を決めないといけないのだから彼も大変よね。同情はするわ、婚約者にはななりたくないけど。


「王妃様。ルードルフ殿下がいらっしゃるみたいですので私は失礼させて頂きます」

「え…」


王妃様から制止の声が聞こえてくるよりも早く席を立ち去る。

逃げる最中に一瞬ルードルフと目が合った気がしたけどおそらく気のせいだろう。仮に見ていたとしてもそれは王妃様の席から立ち去った貴族令嬢が気になった程度の話。

私は元の席ではなく端っこの方にあった誰も使っていない席に座った。婚約者探しに巻き込まれてしまわないよう出来るだけ王妃様達から離れたところにいたかったのだ。

一息ついたところで王妃様の声が響いた。


「皆様、我が息子ルードルフです。実は本日はこの子の婚約者を決めるために皆様に集まって頂きました。私も陛下も息子の意思を尊重したいと思っております。この子が良い縁で結ばれる事を期待しております」


はっきりと王妃様の口からルードルフの婚約者の話が出た途端に目の色が変わる令嬢達に恐怖を覚える。

幼くても女は女なのね。凄い気迫だわ。

関わらないでおきたい。下手に関わって喧嘩を売られたくはないし。

それにしても息子の意思を尊重とは王妃様も笑わせてくれる。

もしかしたら本気で思っているのかもしれないけど、今それを信じてあげられるほど私の精神年齢は子どもではないのだ。

紹介を受けたルードルフが一歩前に出て挨拶を始める。


「初めまして。私はルードルフ・フォン・ロタリンギアです。本日は皆さんと楽しくお話したいと思っていますので気軽にしてくださいね」


物腰柔らかな優しい王子様。

それが実際に見たルードルフに対する第一印象だ。ゲームの彼も表向きは品行方正で心優しい王子様だった。しかし内面は厳しすぎる教育によって心が冷めてしまった冷徹人間。

自分に熱い視線を送ってくる令嬢達が大嫌いなのだ。そして王子でありながら誰に対しても敬語で話すのが特徴的なキャラだった。

ストーリーを進めるとヒロインだけには口調を崩して話していたけど相当好感度が高くなった場合のみ。あの瞬間がたまらなかったのはよく覚えている。ってそれは良いから。


「さっさと婚約者決めてくれないかしら」


挨拶を終えたルードルフが会場にいるご令嬢達との会話を始めた。

興味がないので帰りたい。彼が入ってきた時点で挨拶しないと帰れないのだけれど。

順番に挨拶しているみたいだししばらくはこちらにやって来ないだろう。

離れた席を選んだのは正解だったと目の前に用意されたケーキを頬張った。

【☆☆☆☆☆】で評価をして頂けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ