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EX5 日本の隣の大陸編④

分かってると思いますが出鱈目チャイナ語です。ルビの字数制限エラーで何度も修正喰らいました。



 香港ダンジョンの近く。

 ほんの少し前まで屋台街だった場所はちょっとした広場となり、その中心に軍人はいた。

 人民解放軍ではない。

 軽く半世紀以上昔の、日本の軍人……に見える者。

 覇気なのか妖気なのかフェロモンなのかわからんオーラを放ち、掌打の構えを崩していない。足首の動きだけで身の丈ほどは跳躍できそうな全身のバネは軍服でも隠しきれず、そのくせ血の臭いはしてこないチグハグさがあった。


『二等市民共に告ぐ』


 流暢とは言えないがきちんと聞こえる日本語で軍人は宣言した。


『英国による香港租借により、当該地のダンジョン管理は英国正統政府に委ねられている。我々日本帝国軍は日英同盟に基づき香港ダンジョンの管理実務に就いた。これより香港ダンジョンより貴様達を排除する』


 中国の人に日本語で言っても意味無いよねと思っていたが、軍人の背景に中国語字幕が浮かび上がる。随分と親切設計である。日本の公共サービスにも導入してほしい、割りと真剣に。

 当然、現地民でも血の気の多い連中が激昂して軍人に掴み掛かろうと殺到するが、今度は足払いからの衝撃波に吹き飛ばされてしまう。インド映画みたいに。

 香港かと思ったがインドかここは。

 わかってる現実逃避しているだけ。

 目の前にいる軍人コスプレしてるひと、あれはダンジョンモンスターだ。いつの間にか軍人コスプレの背後に簡易量産型というべき鉄帽兵士たちがずらりと並ぶ。いずれも旧式長銃に銃剣を装着したものを構え、表情は見えない。

 とはいえ現地でダンジョンに潜ってる方々も黙ってやられる訳もなく。


喪女人妻未亡人(コノヤロウ)年増園今天開催(冗談じゃねえぞ)知識皆無少年集団(香港のダンジョンは)非能逆転屈服快楽授業(手前等のモノじゃねえ)!」

獣耳年齢不詳美少女(日本軍の見た目なら)老女的口調仕草(俺達がビビる)極限魅力爆砕(と思ったのか)? 射爆射爆射射爆射爆啞(逆効果だこの野郎)!」

人外高位支配種族(俺らは日本軍より)友好的接触拉致監禁(よっぽど強くて怖い)人間君好好挨拶即結婚(モンスターと戦って)合意不必要絶対運命(きたんだよ)!」


 日本の探索者に相当するであろう人々、年齢も体格も様々な人が、棍や青龍刀などを手に復帰し気炎を上げる。武器を持たず、しかし油断なく拳を構える達人風の者もいる。彼らの実力は兵士型モンスターに劣るものではなく、それこそ往年のカンフー映画のノリで凄まじい体術の応酬を披露している。

 凄い。

 いや凄い。

 ノリがね、インド映画というか特撮ヒーローの世界。技名を叫んでるし。吹っ飛ぶし。日本も一部の探索者が叫んだりしているけど、周囲を巻き込まないための声かけ要素が大きいと聞く。対抗するモンスター兵士達も何故か功夫みたいな体術で応戦してて、必殺技を喰らうと爆散している。爆散。いやそれにしてもね。


()


 幕末ゴブリン族が感心する程度には、それこそ素人目には凄まじい動き。還暦過ぎであろう素手の格闘家が無駄のない動きで兵士型モンスターを投げ飛ばし、そこを若手の胡蝶刀使いが回転しながら滅多切り。棍を突き立てれば地面にクレーター状の陥没が生じる、その中心にいるモンスター兵士の運命については今更述べる必要もない。


『なるほど貴様達を過小評価していたようだ』


 現地民が兵士型モンスターを軒並み叩きのめすと、腕を組んで傍観していた軍人型モンスターが再び口を開く。


『武力による明確な反逆を確認。これより徹底排除を開始する』

乳暖簾(上等だ)

打倒謎光線謎湯煙効果(ここは香港の民が守る)無修正版入浴影像希望(紛い物の日本兵よ去れ)

『よかろう。日本帝国陸軍特忍大佐、第三三四代目風魔小太郎! いざ参』

「しか」


 盛り上がっていたところを飽きたのかエゾオオツノシカ君がハイパーエゾシカコレダーを炸裂させた。




◇◇◇




 コレダーに巻き込まれて吹っ飛んだ現地の探索者達を回収し手当てを終えた頃には、自称風魔小太郎と部下たちの姿は消えてなくなっていた。

 倒された?

 いや、ダンジョンモンスター特有の魔力反応がダンジョンに続いている。逃げたと考えるべきだろう。


你是変態大人謝謝茄子(本物の日本人達だな)

裸靴下紳士的変態(探索者とは珍しいな)

性癖超越国境民族人種(米軍も一緒みたいだな)


 エゾオオツノシカ君たちの戦闘力を察したのか、喧嘩腰ではなく理性的に応じてくれるのは有難い。

 情報の共有と、出来れば協力してダンジョンに挑みたいと言えば、拒絶されるかと覚悟していたのだが逆に感謝された。


腹黒兎耳娘萌(有難い申し出だ。)天然兎耳母趙萌萌(力を貸してくれ)

年齢詐称美少女海賊。(初めて見る魔物だ)強求多少羞恥心(油断はできない)


 そう言いながら武器を再び構えようとするのは、ダンジョン外にモンスターが現れたことの重要性を理解しているからだろう。事実、一人が棍を瓦礫の隙間に突き立てると、悲鳴と共にカラフルな忍者装束のモンスターが飛び出してきた。

 ダンジョンモンスターの氾濫。

 動物型のようになだれ打って溢れ出すのではなく、隠れながらダンジョンの外に出たのだろう。ひょっとしたら既に香港市街地にもモンスターは到達しているのかもしれない。


健気幼馴染美少女(ダンジョンへ急げ)色黒先輩親身接近不穏(ここは任せてほしい)

夜生活御無沙汰女上司(香港の地理に疎いと)出張先年下部下同衾(討ち漏らしが怖い)

貞操逆転種付生徒会(ダンジョンは浅く広い)公開三者面談三食丼(だがそれも怪しいな)

夢魔美女宅配奉仕(ダンジョン変異か)

蛮陽女子理解宅男(それな)


 屋台の人や観光客らを庇いつつ忍者装束たちへと立ち向かう香港の、おそらくは探索者達。彼らの言うように、こんなモンスターが出てきた以上は香港ダンジョンは本来の状態とはかけ離れている可能性が高い。つまりそれは既存の攻略情報が役に立たないという事であり、地元民のアドバンテージも消えているということ。


三十路女教師仮装趣味(無理するんじゃない)

娘的制服着用義母登校(危険なら即撤退しろ)

虚胸少女男子風呂侵入(俺達も後で合流する)


 たとえ口だけだったとしても、嬉しいことを言ってくれる。

 香港市街地に侵入したモンスターを駆除するには、自分達は過剰戦力で、見落としも多くなるだろう。地元の実力者に委ねるのが確実だ。

 あ、自衛官さんと米軍さんはダンジョン外で待機お願いします。英国正統政府とやら、嫌な予感しかしないので。




+登場人物紹介+

●第三三四代目風魔小太郎

ダンジョンモンスター。ぼくのかんがえたさいきょうのあくやく。日本に伝わる謎の忍術使い。多数の部下を従える。なお本作品の日本には風魔一族の末裔みたいな集団がきちんと別個に存在している。


●鉄兜日本兵

ダンジョンモンスター。量産型。そこそこ強い。主に銃剣で戦う。


●カラフル忍者軍団

ダンジョンモンスター。影に潜ったり不意討ちする。香港市内に大量に解き放たれた。


●香港武術家の皆さん

こういうシチュエーションを密かに願っていた。不謹慎ながら大願成就と心の中で喝采している。


●エゾオオツノシカ君

ハイパーエゾシカコレダーとは収束率及び連射性を向上し、予備動作なく発動できるようになった新型コレダーである。




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― 新着の感想 ―
ごめんなさい。 大陸語(モドキ)の内容が面白すぎて会話の内容があんまり頭に入ってこないw
インチキ中国語のせいで内容が頭に入ってこねぇw
インチキ中国語大好き
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