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13/15

何か良い雰囲気

作者ながら思うこと。

くそっ。羨ましい!!


13話~~です。

 愛衣には珍しい真面目で真っ直ぐな目だ。


「……どうして?」

「それは彼女と色々そっちの話とかしてみたいから」

「……」


 ……これはお互いのこと、いや自分達の離れた家族のことを知ろうとしているのか。また家族として仲良くなれるチャンス……いや、二人の親は何かしらの理由で離婚したんだからそれは無理かもしれない……。なら姉妹に関しては親の都合で離れ離れになったから、二人だけでも仲良くなるよう手助けしよう。


「よし分かった。僕が二人の橋渡しになろう!」

「本当!?」

「あぁ」

「ありがとう晴樹っ」


 彼女は僕の手を両手で掴む。

 ドキッ。……はっ、いやいやっ、愛衣ごときにどきどきするなっ!!


 そして日付が変わり月曜日。


「いってらっしゃ~い」

「行ってきますねっ♪」

「行ってきます……」


 まさか……、ここから愛衣と一緒に登校する日が来るとは……。


「綺麗な天気ねー」

「お、おう……」

「なに元気ないじゃない? 相変わらず猫背になってんぞ!」

「っるせ」

「あはは」


 まぁ、いつものような元気さで良かった。この休日は色々あったからな。そして国語、科学の授業が終わり昼休みになる。


「あー、終わった~」

「宮田ーっ、飯食おうぜ。飯っ!」

「おう」

「あ、晴樹っ」

「? 何だ愛衣?」

「あ、あのさ……」

「?」

「一緒にご飯食べない!?」

「へ? いやいや、これから岩田と……」

「……いや、俺は構わないぜ。どうぞ日野さん。宮田を連れてって下さい」

「いやけどお前、そうなるとひとりめ……」

「大丈夫、心配するなっ。俺には沢山のフレンドがいるからなっ!」

「それはゲームの中……」

「うるさいっ! ごちゃごちゃ言わずに友達のよしみだっ! さっさと行かんかっ!!」


 岩田に怒られながら僕と愛衣は廊下に向かった。


「良い場所ねーっ」


 校内のあまり人気のない所の草むらに座り、愛衣は嬉しそうに言う。


「良い場所ってお前がここに連れて……」

「はい、ご飯食べましょ、食べましょ」

「……おう」


 そして朝貰った弁当を開ける。あれ? これは……、


「当たり前だけど、晴樹と同じ中身の弁当よ」

「なんでわざわざ……」

「だって色々作るの面倒じゃない? 料理する人の気持ちを考えなさいっ」


 まぁ、それもそうか……。はぁ、しかし、


「まるで恋人みたいだな……」

「! 恋……」


 彼女は叫んだと思ったら、急に言葉を切り顔を赤らめる。


「なんだーっお前。顔赤いぞ?」

「! 何でも無いわっ」


 怒りながらご飯を食べ始めた。なんだー、一体? そして食べ終わると、彼女は魔法瓶を取り出して温かい玄米茶をくれた。


「はい、お茶」

「お、サンキュー」


 ずずっとそれを飲む。うむ、旨い。


「あのさ、麻衣さんとはいつ会えそう?」

「あー、まだ連絡してなかった。今日部活終わりに送っとくよ」

「……そ」


 それから予鈴が鳴って部屋に戻るまで終始お互いに無言で座っていた。

 部活終わり、麻衣ちゃんに愛衣が会いたいという由のメッセージを送った。


「よしっ」


 僕は一人自転車を漕いで今後二人をどうしたら上手くいくか考える。

(まぁ、お互い双子だから似ている部分もある。だから共通な所も沢山あるだろうから仲良くは出来るだろう)

 少し楽観的に考えながら、のんびりと自転車を漕ぐ。

 もう季節は夏になり総体の時期だ。

(あいつはバレー部の補欠だそうだから部活も忙しいだろうな)

 僕は文化部だからあまり関係ない。

(そうだ。麻衣ちゃんは何部なのだろう)

 気になるなっ。

 ついでに何部か送ってみた。それから家に着くと、部屋に戻りベッドの上に横たわり漫画を読む。

 そしたらスマホが鳴ったので見ると、麻衣ちゃんからだった。


『そ、分かったわ。愛衣さんのお父さんに会ってから話しましょう』

『り』

『それより昨日何で勝手に電話を切ったのよ。それにあの時間に愛衣さんと一緒にいるなんて』


 なんか機嫌が悪い。どう言おうかっ。


『家が近いから偶々愛衣に会ったんだよ』

『そんなに家近いの?』

『まぁ、歩いて五分以内かな』

『そうなんだ』

『そうそう』

『ところで貴方は何部なの?』

『僕は漫研』

『へぇー、良いじゃん!』

『そうかな? オタクの集まりだよ?』

『ウチの高校にはないから羨ましいな~』

『そうかな?』

『あのさ、次の金曜日から総体じゃない?』

『そうだね』

『私弓道部に入っているんだけど、一年だからまだ応援係なの』

『うん』


 弓道部とかお嬢様かな?


『だからもし良かったらさ、市の弓道場で会ってみない?』

『はい、行きます』


 0,2秒で送り返した。


『そか』

『じゃあ愛衣には土曜日の夕方辺りと伝えとくから』

『あ、あのさ』

『何?』

『私にも麻衣って呼んでほしい』

『え? 良いの?』

『うん』


 送ろうとしたが、なかなか恥ずかしくって時間がかかったが、何とか送る。


『麻衣』


 僕の送ったメッセージの横が少ししてから既読になり返信が来る。


『はい♡』

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