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どうかしてるわ/obsession  作者: やましたゆずる
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第8章 小向井さんの告白

ありさはキャバクラの仕事を終え施設にガシャガシャと鍵を鳴らしながら鈴木実の霊と入って来た。「お疲れ様です。交代します。」ありさが中番の宮代さんの顔を見た。「ありさちゃん。お疲れ様です。今日は変わりないですよ。明日、新しい方が入ってくるみたいですよ。」宮代はありさの顔を見た。鈴木実の霊は、皆の霊に囲まれていた。「35GTRで高速道路を走ってそのパワーにびっくりした。」と皆に自慢していた。小向井咲が「明日は私の番だ。」と皆に言っていたのが聞こえた。「明日、私で良いですよね。」小向井咲の霊がありさの顔を見た。「いかっぺよ。問題ない。鍵ここにあるから。」ありさはそう言って鍵をジャラジャラと見せた。「明後日は誰だ!」ありさは霊を見た。「はい!坂東喜一です。フェアレディZ130のブルーと黒のツートンのTバーループです。」一人が手をあげた。「はい。わかった。坂東さんですね。130zね。あの極上のツートンだね。あの車、手入れ良かったから今でもピカピカだぞ!1982年式のやつな?」ありさは坂東喜一の顔を見てニヤリ微笑んだ。「その次は誰にする?決めて置いてくれないか?」ありさは全員の霊の顔を見た。そこへ、真知子さんの霊がすぅっーと現れた「ありさちゃん。こんばんは!盛り上がってるね。鈴木さんとドライブ行って来たみたいだね。」真知子の霊はありさの目を見てニヤリ微笑んだ。「行って来ました。今、日本最強の車で高速道路一周して来ました。私は時々高速道路一周してますから別になんでもないのですが鈴木さん。絶叫しまくりでしたよ。事故っても死んでるんだから怖くないのにね。私、笑った。笑った。」ありさは真知子の霊の顔を見て思い出し笑いを浮かべた。「そうだったんだね!」真知子の霊は吹き出した。それを見ていた。鈴木実の霊が近寄って来て「俺の悪口言ってんだろう?」ニヤニヤしながら二人を見た。「あら!わかった。ごめんなさい。」ありさはニヤニヤしながら鈴木実の霊を見た。「鈴木さん、チャンスがあちぁたらまたね。」ありさは鈴木実の霊の顔を見てニヤリ微笑んだ。「ありささん。私、小向井咲と申します。明日、ハコスカGTRよろしくお願いします。先日まで女性のドライバーの方が乗っていたやつです。あれ、彼氏に買ってもらったものなんですよ。相手は奥さんとお子さんがいたんですが?不倫だったんです。ただ、私、奥さんに後から刺されて死んだんです。子供もお腹に居たんですが30歳の時突然人生が終わってしまったんですよ。子供も死んじゃいました。6カ月だったので産むつもりでいたんですが?その奥さん、今、刑務所に入っています。何回か枕元に出たんですが効果なくて、男性とお子さんは男性の実家群馬県で暮らしてます。時々枕元に出てあげるんですが謝ってばかりで可哀想なんですよ。ありささん、キャバクラで働いているとかで私も土浦桜町のキャバクラで働いていました。キララ通りですか?マンモスキャバクラ知ってます?レジェンドです。あそこにいました。私はあの近くのローゼズっていうキャバクラです。出来て5年くらいですかね。明日の夜、行きますよ。レジェンドも10年前に新しくしたんですよ。いつもいっぱいです。」ありさは小向井咲の顔を見て優しく微笑んだ。「あのラーメン屋の辻は女性や男性の霊がウジャウジャいますよ。あまり行きたくないですね。ランジェリーパブの奥さんが殺された事件知ってますか?もう。何十年前の話ですけどあのランジェリーパブはあそこの奥にあったんですよ。あそこの辻にあの奥さまの霊は毎晩客引きしてますよ。皆には見えませんが?ビショ濡れの赤のドレスで横浜市の川で水死体で発見されたんですよね。確か?」小向井咲の霊はベラベラと話をした。「今、あの辻のラーメン屋なくなってバーになってますよ。」ありさは小向井咲の霊の顔を見た。「そうだ、この間見に行った時、無かった。あまり、他の霊に会いたくないから良く見なかった。あそこは霊のたまり場だからあまり、良い氏に方してない人の霊だから怖いよ。顔はみれない。こことは全然違うよ。」小向井咲の霊は微妙な表情を浮かべた。「あなた、今、見えるようになったから見えると思うけど目をけして合わせないように見えるとわかると奴らは取り憑いて来るからね。知らんぷりしなさいよ。」小向井咲の霊はありさの目をじっと見つめた。ありさは小向井咲の霊に見つめられると怖かった。身震いをした。「小向井咲さんは、恨んでないの?だって殺されたんでしょう?」ありさは小向井咲の霊の顔を見た。「嫌、恨んでないと言ったら嘘だけど私も人の旦那さん寝取った口だから文句は言えないなぁ!」小向井咲の霊はありさの顔を見てニヤリ微笑んだ。そして、時間まで咲-Saki-はローゼズにありさと働いていた。店が終わると二人はキララ通りを少し歩いて駐車場まで歩いた。霊達が咲-Saki-をジロジロと見ていたがありさは見えないふりをして通り過ぎる。35GTRに乗って二人は施設へと向かって、トバリの中を爆音を残し走った。この35GTRは3年前にありさが新車でローンで買った物だった。ローンがまだ、6カ月残っていた。


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