第55章、カップルの霊に手助けが決まったと報告に行く
ありさは、下取りした美智代の86に乗って出勤する。すでに本日最後になる搬入がされていた。従業員も全員出勤していた。珍しくありさが最後の出勤者になった。「おはようございます。」従業員全員に挨拶をした。少し暗い斎藤がいた。「どうしたの?」ありさが聞いても答えない。すると吉岡が横から口を出した。「昨晩、風間さんが男と歩いている所を見たらしいです。彼氏じゃないかと心配しているんです。斎藤さん風間さんの事好きだったので?」吉岡は真相を話てくれた。「よし、残酷だけど本当の事話すか?」ありさが吉岡に言った。「社長何か知っているんですか?」吉岡が尋ねた。「うん。知ってる。」ありさは吉岡の顔を見てニヤリ笑った。「斎藤君、風間さんね、彼氏が出来たのよ。残念だけど諦めなさい。相思相愛だから相手は中川自動車販売の吉澤君って言ってね。38歳の男性よ。」ありさは斎藤の目を見て話た。「駄目だ!諦められない。ちくしょう!何やっていたんだ俺は38歳のおっさんにさらわれた。」と言って半べそをかいていた。ありさはハンカチをそっと斎藤に渡した。「仕事にならないなら今日は帰りなさい。早退して良いわよ。」ありさが斎藤の肩を叩いた。「いや!僕頑張って1台売ります。」斎藤はありさの顔を見てニコリ笑った。「そうか!頑張りなさい。コーヒーでも飲もうか?」ありさは斎藤をコーヒーショップエンジェルスに誘った。お店に入ってコーヒーセットを2つ頼んだ。「斎藤君は風間さんの事いつから好きだったのですか?」ありさは斎藤君の目を見つめた。「この会社にはいった時からです。彼女は年上で素敵にみえました。」斎藤はありさの目を見つめて下を向いた。「斎藤君、もう少し早く告白してれば上手く行ったよ。残念ね。それが運命だから。人間には勝負の時があるのよ。特に恋愛はね。私もそうだから。わかるのよ。」ありさは斎藤君の顔を見た。コーヒーとケーキが来た。「さあ!飲んで食べて頂戴。」ありさが言った。「いただきます。」斎藤は小さな声で言ってコーヒーカップを持って一口飲んだ。ケーキも食べた。「美味しい。」ひと言言って涙を流した。さっきのハンカチで涙を拭った。その時、スマホが鳴った。中川さんからだ。電話に出ると「86のワイドボディキットがきたぞ!赤に塗装した。取り付けに来い」と言って電話は切れた。「斎藤君ごめんなさい。呼び出しの電話だわ。行くね。あなたはゆっくりして行って良いからね。」と残し店を出て行った。コーヒーとケーキは残ったままだった。中川自動車販売へ着いてすぐにワイドボディキットの取り付けを始めた。ありさも手伝った。3時間で取り付けは終わりタイヤハウス内の測定に入った。ツライチにしたいならあまり冒険はしなくてもいいと中川が言った。ディープリムHデスクサイズで25で良いと言う結果が出た。リムサイズは73で良いとなった。ありさはWORKに電話してジーストST1を発注した。レッドオーナメント金ピアス金ナットを発注した。ありさは吉澤君に昨晩どこへ行ったか尋ねた。「レストラン中台へ行った。」と言った。それをうちの従業員が見ていてたまたま風間さんに恋をしてる男が見てしまい、今朝一悶着があったと言った。中川は「すまん。」と言って黙った。ありさはワイトレ20を取り付けツライチにして千代田サービスエリアに向かった。トイレの前に二人はいた、56人の霊が加勢してくれると言うとあまり手荒なマネはしたくはないと言って来た。脅かすくらいで良いと言って来た。ありさには意外なな言葉だった。岸本真由子の霊はトコトンやる気でいた。そうして、日曜日決行で決まった。福島県二本松市のエビスサーキットでやる。ショールームへ帰ると美智代が出て来てカスタマイズされた86を見て「やる過ぎじゃないですか?」と言った。そうありさもやり過ぎの感はあった。が気に入っていた。




