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どうかしてるわ/obsession  作者: やましたゆずる
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第5章 二人居なくなった

あくる日、ありさが施設に出勤すると真知子さんがありさに「あなた、そのガシャガシャ鳴らしながら来るからすぐわかるわよ。最近変わった事あった?二人あなた側からオレンジの服の人、二人が(サヨナラ)といなくなったけど、二人とも良い男だったよ。残念だね。でも後50人はいるからこれあなたの知り合いなの?見えないか?あなたは知らないかもしれないけど皆はあなたに感謝してますよ。あなたの名前は明神だったよね。めずらしい名前ね。先祖代々続く家柄なんでしょうよ。あなた、霊感強いの?強かったら皆見えているか?ごめん。あなたの今、隣に立っている男は良い男よ。見たいでしょう?赤のバラクーダの上着きてるわよ。中に白のワイシャツGパンとスニーカー背は180センチはあるかな!金持ちそう?意外と皆金持ちそうよ。」真知子はありさを見回した。「真知子さん、さっきオレンジ色とか言ってたわよね。思い当たる点があるわ?オレンジ色の車を2台処分したから手元からなくなったんだよ。それだわ。」ありさが思い出したかのように真知子の顔を見た。「あなた、車好きなの?意外ね。」真知子はありさの目を見つめた。「趣味が古い車集めだから98台あるよ。」ありさは真知子の目を見つめた。「この野郎達、その車の持ち主だったんじゃないの?だから、感謝を込めてあなたを見守っているんだわ?話せないの?」真知子はありさの顔を見た。「話せない。残念ながら?」ありさは微妙な表情を見せた。「あなた、そんなに車好きなの?」真知子はありさの顔を覗いた。「3度の飯より大好き特に旧車が好き!」ありさは真知子の顔を見てニコリ笑った。「あんた、変わってるね。車好きなんて、男の子みたいね。おばあちゃんが若い頃、彼氏の助手席に乗っていた、トヨタマークIIなんて持っているかい?ハイソカーと言われた頃の車だよ。スーパーホワイトのカッコいいやつ!よくデートに行ったものだ?」真知子さんは外をみながらなつかしそうな顔をすると隣のベッドの澤部美子さんが「私は当時流行ったトヨタソアラツインターボを彼氏が乗っていたわ。やっぱりスーパーホワイトよね。」美子さんが真知子さんの顔を見た。「私、その2台持っているわ。1983年だわ。そう、ハイソカーブームの頃ですよね。お二人はまだ、30代だったんじゃないですか?」ありさがニヤリ笑った。「うちの倉庫にありますよ。マークII、ソアラ、チェイサー、クレスタ。」ありさは二人の顔を見てドヤ顔をした。「真知子さん。オレンジ色の服の人が居なくなって新しい人増えてないかしら、2台新しい車が来たんですよ。」ありさが真知子の顔を見ると真知子が窓際を指して「珍しく金持ちそうな女と若作りのオヤジが増えたわよ。」真知子はありさを見てニヤリ笑った。「女がGTRの元オーナーで若作りのオヤジが鉄仮面の元オーナーだと悟った。この時、私の周りにいる霊は今私が持ってる車の元オーナー達だと悟ったのであった。オレンジ色がいなくなったとか真知子の話のつじつまを合わせて考えた結果だった。」ありさは真知子にこの人達と話す事が出来ないかと聞いた。真知子はありさの目をじっと見つめて「出来るが代償はでかいよ。あんたの寿命をかけないといけない?覚悟あるかい!」真知子はありさの目をじっと見つめた。「はい!覚悟します。」ありさは真知子の目をじっと見つめて返事をした。その時ありさの後に真知子には黒影が見えた。「早くもおいでなすったか?」真知子は黒影に向かって言って「自分のの死神に向かってなんとか許してあげてくれ!」と車の元オーナー達と頼んでくれた。何か拝んでいるような様子だったからありさは何をしてるのだと聞いた。真知子は霊全員であなたの死神にありさを助けてくれと懇願してくれた。死神は消えていなくなった。「話す事は出来ないけど顔を見る事は出来るさ!後は皆が良い方法考えてくれるだろうよ。」真知子はありさの顔を見てニヤリ笑った。「この間、他の場所で筆記で会話しているカップルを見たわよ。その後もそこにいたから大丈夫だったと思う?」美子さんが真知子の顔を覗いた。「そんな手があったのね。私もここに来てからずっと死神が張り付いているから勉強できなかったわ!そんした。娘夫婦の顔見てよ、ありさちゃん。底意地悪そうな顔してるから?まだ、会った事ないでしょう?私が死んだら憎まれ口言っていたって言っていいからね。自分の家で死なせてもらえないから!財産はありさちゃんにあげるわ遺書書いておくから車でも買いなさい!」真知子はありさの顔を見てニヤリ笑った。「そんな事言わないで長生きしてよ。皆さん。」ありさは全員の顔を見てニコリ笑った。「大丈夫、死神が付いてるのは私だけだから順番的に私が一番先だから胃ガンも痛くなっているし。」真知子はありさの顔を見た。「真知子さん。お医者さん呼ぼうか?」ありさは真知子の顔を見た。「良いよ呼ばなくて!何も変わらないから気休めの薬置いていくだけだから。」真知子はありさの顔を見て優しく微笑んだ。「それより、霊を見る方法は何かないの?」美子さんが真知子の顔を見た。「それなぁ?ないねん。見える人は小さな頃から見えるし、私なんかその口小さな頃から見えた。田舎のじいちゃんの家行くと必ずいたもの別の何かがどから見えない人は無理です。あきらめて下さい。見えない方が良いって!」真知子は二人の顔を見た。あくる日、深夜3時頃、山本真知子93歳が胃がんの為逝去した。医者からも長い事はないと言われていた。看取りはありさがした。家族は深夜だからと来なかった。ありさが寄り添ってあげた。最後の言葉は「ただ、ありさに看取りして貰ってありがとう御座います。」ただそれだけだった。

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