表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どうかしてるわ/obsession  作者: やましたゆずる
4/24

第4章 旧車仲魔のさちよさん

さちよが倉庫に現れたのは翌週の日曜日の午後の事だった。1974年式のスカイラインハコスカハードトップを蹴っていた。s2000のウェーバーサウンドだからすぐにわかった。シルバーてオーバーフェンダーで女が乗っているとは思えないくらいキマっていた。さちよはカーステレオからレベッカを良く聞いていた。【76ナンバーワンスター】をかけながら倉庫に入って来た。ありさとさちよは看護学校で同級生だった。ありさが旧車好きななったのはさちよの影響が多大であった。「今日はどうした?」ありさがさちよの目をじっと見つめた。「たまには旧車を見たくなってさあ?だからここに来た。あんた!元気そうだね。私なんか、先輩看護師にイビられているわよ。毎日、辞めたくてそれも相談に来た?良い病院ないかしら?」さちよはありさの顔を見てニヤリ笑った。「うち来る?この間入所したおばあちゃんが霊が居るっていってたけど日給4万円だからなかなかいいわよ。お化け怖いけどあんた見慣れてるでしょう?」ありさはさちよの顔を見て優しく微笑んだ。「病院なんて何処でもいるわよ。この間不思議な体験したよ。夜勤の時誰も居ない部屋から声がして、久しぶりに驚いたよ。前の日にガンで死んだんだよ。20歳の女の子。」さちよはありさの顔を見た。「なんか?最近うちも亡くなるひと多くてねやっぱり季節の変わり目は多いよね。特に年明けね、先週は3人お迎えに来た。辛いよね。因果な商売ね。お互い?」ありさはさちよの顔を見た。「あんた、このフェアレディZ売りなさいよ。言い値で買うわよ。オレンジがカッコいいじゃない?頼むから?」さちよはありさに合掌して頼みこんだ。「1000万円なら売るわ!どう?車検付き。」ありさはさちよの顔をじっと見つめた。「売ってくれるんだ?1000万円かあ?ローンで良い?買うわよ。そのハコスカハードトップGTRは売るから。多分1000万円以上にはなると思う。交渉成立だわ。車検は私の知り合いにやってもらえば?」ありさはさちよの顔をじっと見つめた。「あんた!カッコいいわね。女が30zなんて皆振り向くわよ。GTRで振り向かれるでしょう?30zは特別よ。このBMW2002ターボも老若男女振り向くから。」ありさはさちよの顔を見てニヤリ笑った。「これ、今日貰っていってもいい?」さちよがありさの顔を見た。「車検ないし、登録抹消してあるから今日は無理だな?明日なら業者に頼めるから明日ならバッチリだよ。明日、来られる?」ありさはさちよの顔を見て優しく微笑んだ。「明日は無理、仕事あるし、来週の日曜日だな?」さちよはありさの顔を見た。「来週ならこちらで頼んであげるよ。住民票とか用意して?車庫証明とかはやってあげるから。地図だけ書いてね!」ありさはさちよの顔をじっと見つめた。「わかった。用意するお金はしばらく待ってね。」さちよはありさの顔を見て優しく微笑んだ。「お金は気にするな!ある時払いで良いよ。ハコスカハードトップGTR物体ない?私が買うか?フェアレディZと交換で良いかなあ?」ありさはニヤリ笑った。「交換か?良いよ!」さちよはありさの顔を見てニコリ笑った。こうして、商談成立した。「さちよ。アルミホイールはあれでいいの?駄目なら交換してあげるけど?ワタナベR8ブラックで?」ありさがスピードスターメッシュを見せた。「良いワタナベR8ブラックが渋いかなぁ?メッシュだと車が軽く見えちゃうよね!」さちよは笑った。「あなた!仕事はどうするのよ。」ありさがさちよの顔を見てニコリ笑った。「車の話に夢中になって忘れていたわね。これから良く考えるわ!多分別の病院に行くことになると思う。だって、看護師長厳しいんだもの?」さちよはありさの顔を見て苦笑いを浮かべた。「そうか?うちには来ないか?楽なんだけどトラブルないし、死を見守るだけだから?かわいそうだけど?人生が詰まっている感じがするんだよね。話を良く聞くとそう思う。」ありさはさちよの顔を見て、電話をした。中川の所であった。さちよのフェアレディZの車検登録を頼んだ。そして、翌日、午前中に中川がローダー車で倉庫に来た。「 このZ売っちゃうのか?もったいないな?」中川がありさの顔を見た。「ハコスカGTRと交換だよ。さちよのハコスカだよ。」ありさは中川の顔を見た。「さちよちゃんか!彼女元気?さちよちゃん、このオレンジ色ロングノーズZドライブしたらカッコいいだろうな?ロングヘアを窓からなびかせて。黒のドライビング手袋してんだろう?相変わらず?かっけえなぁ!想像しまだけでさちよちゃんの匂いがしてきそうだよ。アハハハ!」中川は豪快に笑った。「そう!消毒液の匂いね。アハハハ!」ありさも豪快に笑った。「中川さん。これ、さちよの印鑑証明と住民票です。地図も入っています。お昼何処かで食べてね。お金も20万円あれば足りるでしょう?」ありさが封筒を中川に手渡した。「確かにお預かりします。」中川は封筒を受け取るとトラックの助手席に置いた。「それでは、警察と陸運局行ってくるわ。ついでに車検もやっちゃいますね。」中川はローダーにフェアレディZを載せて、ありさに手を振って倉庫を出て行った。これでコレクションの中からオレンジ色のケンメリと240zがなくなりハコスカGTRとスカイラインs30が変わって入庫した。ありさは相変わらず腰につけたキーホルダーをガシャガシャ鳴らしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ