第39章 仕事納め
ありさが銀座に連れて来られた訳が判明した。神々しくライトアップされた店の前に立ってわかった。MIWAKAダイヤモンドだった。ありさもその関係には疎いがNIWAKAだけは知っていた。ネット掲示板からも婚約指輪ならNIWAKAだよね。と聞かされていたからだ。ありさ結婚指輪のショーケースの前に立つと足が震えた。「気に入った物を買って下さい。」一真はありさの目をじっと見つめた。店員に勧められたダイヤモンドリングを手に取り指にはめるとありさの足の震えはさらに酷くなり立っているのがやっとだった。値段を見てさらに震えた。うん百万円だ。一真は「それにしたら?」と軽く口にした、ありさは思わず首を縦に振ってしまい顔が青ざめた。婚約指輪はプラチナの安い物にしたがうん十万円だ。ありさはうん十万円のアルミホイールは高いとは思わないが指輪は高いとふかくにも思った、「ありさ、ダイヤモンドリングして帰れよ。」一真は軽々しく言ったが頑なにしなかった。バックにケースのまま閉まった。「ありがとうございます。」とありさは受けったが店をでても足が震えていた。知らず知らずにバックを小脇に抱えている自分に気づいた。そして高級そうなフレンチの店に入りコース料理を頂いた。「いただきます。」合掌しホークとナイフを持って一品ずつ出て来る料理を楽しんだ。赤ワインを飲んで良い気分になった。ありさは12月の商戦が上手く行った事に言及した。来年からは200系210系クラウンとマークXをやると明かした。「ごちそうさまでした。」合掌しホークとナイフを置いた。その日は一真のマンションへ泊まりになった。次の日に前日と同じ洋服はマズイと思い朝早く起きて自宅に帰った。ラフな格好にし、母親の朝食を食べて18クラウンアスリートに乗って会社に出勤した。店長が開店準備をしていた。カーセンサーとグーののぼりを立てていた。ありさも手伝ってのぼりを立てた。するとコーヒーショップエンジェルスの田島夫妻が青の36スカイラインクーペで出勤して来た。ありさが手を振ると奥さんの寛子さんが手を振りながら笑顔で頭を下げた。1日の始まりである。従業員も続々と出勤して来た。従業員駐車場に車を入れて敷地とショールームの掃除をおのおのが黙ってやってるのをありさは見て自分もほうきとちりとりを持ちその輪に加わり一緒に掃除をする。毎日のルーティンである。掃除が終わるとラジオ体操をし身体をほぐした。朝礼は毎日当番制で本日は藤峰店長だった。前の日の気がついた出来事を話をした。なんか、ありさ達の噂話をした。だから、ありさは昨日は銀座へ行き結婚指輪と婚約指輪を買ってもらった話を付け加えた。そして、本日が本年度の仕事納めになる事を伝え、「1年間、ご苦労様でした。皆、元気で過ごせました。言及が一番です。明日は私の結婚式です。ご祝儀はいらないから必ず顔を出して下さい。そして記帳はして下さい。」ありさは今年最後の挨拶をした。「今日は車は売れないでしょうから展示車を磨いたり、アルミホイールを磨いたりしましょう。来年は11日からです。ゆっくり休んで下さい。私は新婚旅行でハワイに行きます。」ありさは挨拶をした。「私は今日は社長室に閉じこもりヤフオクでアルミホイールを落札します。」ありさは本日は収穫がありそうな気がしていた。なぜならボーナスが出て新しいアルミホイールに変えた人が多いとふんでいた、ヤフオクにアクセスすると感は当たっていた。お宝がザクザクとあった。BBSを始めWORK、SSR、エンケイ、アドバン、共豊と8j,8.5j、9j、10j,10.5jの19インチと20インチとお宝だらけだった。速攻10本即決して落札した。発送は正月開けが多かった。それで良しと。金はすぐにヤフー簡単決済をした。一通り終わると200系210系クラウンと130系マークXの画像を見てエアロを覗いた。中古車価格を調べいけると踏んだ。藤峰を呼んで「来年はこれで行くと画像を見せた。200系、210系クラウンと130系マークXですか?うちの路線ですね。」藤峰はありさの顔を見て頷いた。「18クラウンと37スカイラインセダンは終わる。36スカイラインクーペは元々少ない。完売したから終わった。私のは今回は売らない!」ありさは藤峰の顔を見て優しく微笑んだ。「わかりました。僕達も準備しておきます。」藤峰はありさに頭を下げて部屋を出て行った。ありさはメルカリと楽天市場からアルミホイールを探し始めた。何件か落札した。目が疲れたからコーヒーショップエンジェルスへ向かった。エンジェルスに着くと営業の社員が店長と話し合っていた。「ご苦労様です。」社員がありさに挨拶をして来た。「ご苦労様。皆何?」ありさが尋ねると「僕の奢りで今年の反省会をしてます。」藤峰がありさの顔を見た。「藤峰さん。奢りだなんてやめて。会社で出すわよ。このままお昼ご飯頼みなさい。」ありさが言うと寛子が「うちの旦那がラーメン始めると言って試作のスープ作ったから皆さんで召し上がってください。お代は結構ですから感想をお願いします。」寛子さんが言った。「麺は製麺所の麺を今朝買ってきました。」寛子さんは皆の顔を見た。「ぜひ頂きます。」ありさが寛子の顔を見て優しく微笑んだ。旦那が「毎度あり!」と叫んだ。そして、ラーメンが出来上がった。「お待ちどうさま。はい。社長さん。チャーシュー豚骨醤油ラーメンどうぞ召し上がれ!はい、店長さん。チャーシュー豚骨醤油ラーメンどうぞ召し上がれ!」寛子はラーメンを二人の前に出した。「続いて社員の皆さん。チャーシュー豚骨醤油ラーメンどうぞ召し上がれ!」寛子は7人の社員にラーメンを出した。「いただきます。」皆、合掌し箸を持ち食べ始めた。「うん。美味しい。」社員の誰かが声にした。「たしかに美味しわ。」ありさが言った。続々と美味しいと皆が口を揃えた。「これ、看板メニューで行けますよ。」藤峰店長が言うと旦那が喜んだ。「ありがとうございます。今日から出しますわ!」幸三がニヤニヤして言った。「今日はお客様来ないけどね。うちは今日で仕事納めになります。田島さんはどうしますか?好きにして下さい。うちは来年の10日まで休みますから。」ありさが言うと「うちもそうするか。寛子。」幸三も休みにした。「休みの間にラーメンを研究して、みそ、塩などを作ります。お昼にお客様にラーメンを食べてもらえるような店に変えていきます。」幸三は皆と約束した。そこへ男性のお昼が一人入って来てカウンターに座った。「コーヒー1つお願いします。後、オムライス1つ大盛りで。」と注文した。「ごちそうさまでした。幸三さん。美味しかったですよ。」ありさは幸三の顔を見た。幸三はニコニコしながらオムライスを作っていた。其間にコーヒーを焙煎してコーヒーを作り「出来たよ。」寛子さんに告げると寛子さんがお客様に出した。連携してスキがない。「36スカイラインクーペの調子はいかがですか?」ありさが尋ねると「本皮シートサンルーフなんて初めて乗る車なので感動しております。それが99万円で乗れたのだから絶好調です。3700ccですがチカラはありまさす。スタイルバツグンだし、良い事だらけですよ。」幸三がありさの顔を見てニコニコしながら言った。お客様は「いただきます。」と言ってオムライスを食べ始めた。「この辺で今日は終わります、」と従業員に言って全員立ち上がり帰ろうとした時、オムライスを食べてた男性が藤峰店長に声をかけた。「あの黒のカムリは売り物ですか?」と話かけた。「嫌違います。あれは我が社の社用車です。」藤峰が説明すると「このあいだ、あの車を陸運局で見かけ、カッコいいなあ。と思い今日、カムリを買いに来ました。」男性は藤峰店長の顔を見ながらオムライスを食べていた。「あれと同じ仕様の車中にあります。ショールームへ来て下さい。お待ちしております。」藤峰は男性に言って全員店から出て行った。残ったのはありさだけだった。ありさは男性に「お待ちしております。」と声をかけ、ラーメン代金を支払うから請求してくれと願いでると試作品だからもらえないと寛子と押し問答となり結局、1杯800円で話がついて伝票にサインをしてありさは店から出て行った。しばらくするとオムライスを食べ終えた男性がショールームへと入って来た。それを確認した。風間美智代がスッと男性にちかよるとカスタマイズされたデモカーの前にアンナイしてがお客様は外の車と違うと言って外の社用車の鍵を鍵ケースから取ると外へ出て行った。「こちらの仕様はWSグレード本革ではありません、ら2021年式になります。アルミホイールはBBSLMゴールド8.5j+40と9.5j+40のホイールとタイヤは中国製ミネルバタイヤで価格を抑えたタイプになります。このBBSLMゴールドホイールが85万円とお高いのでそれなりのお値段になります。上のショールームにあった。デモカーにはWORKVS-XXの段リムゴールド仕様はBBSLMゴールドホイールより予算を抑えることができますが?いかがでしょうか?内装の赤のシートカバーも特注です。希望なら取り付けいたします、オーディオもパイオニアの最新機種が入っておりまして、こちらもお取りつけ可能です。総額車両が350万円でオプションが130万円諸費用が20万円で合計500万円になりますが車両引き渡しは正月休みがあるので1月末になります、この車試乗出来ますがいかがでしょうか?」風間は男性に試乗を促した。「試乗して良いですか?是非お願いします。」と風間の顔を見ると運転席に座りエンジンをかけると中川マフラーの爆音が響いた。風間は助手席に乗ると「高速道路走りますか?お時間は大丈夫ですか?水戸まで行きましょう。」風間は男性の横顔を見ると「是非。」と返事してステアリングを握って高速道路へ入って行った。この車、ステアリングも変えてありますよね。握りが最高です。「はい。モモクラッシックという製品です。全部取り付け合わせ30000円ですがエアバッグがなくなりますよ。」風間が説明すると男性はアクセルを踏み込んだ。「これ!最高だよ。買った!」男性は大きな声で叫んだ。「安藤様、ありがとうございます。」風間は安藤の横顔を見た。「何かサービスありますか?」安藤は風間の横顔を見た。「私の一存では難しいので会社に帰り上司に話てみます。」風間は安藤の横顔を見ると安藤は頷いた。土浦北インターを下りた。会社に着くと安藤は車の周りをグルグルと回って独り言をブツブツ言っていた。風間が耳を立て聞いてみると、「カッコいいなあ!やっぱりBBSは外せないよなあ!」と言っていた。うちの社長と同じような人が居たと風間は思った。ショールームへ上がると風間は安藤を応接室に入れ、契約書を渡した。安藤昇35歳独身ローンで500万円のカムリを今年最後に買った人物になった。風間は席を外し店長に報告するとサービス品の交渉をした。店長がオプションを聞くとステアリングがあったからステアリング3万円と希望ナンバー7千円をサービスしろと言った。風間は応接室に戻るとステアリング3万円と希望ナンバー7千円をサービスすると安藤に伝えた。「ありがとうございます。希望ナンバーは777でお願いします。」安藤が風間に伝えると早速電話で希望ナンバーを予約した。「777確保しました。オッケーです。安藤様パチンコ好きですか?」風間は尋ねると「はい。大好きです。」安藤は風間の顔を見てニコニコした。「お正月開けたら住民票、印鑑証明と車庫の詳しい地図を書いてお持ち下さい。」風間が安藤に言った。「安藤様はつくば市竹園なので車庫証明が必用です。マンションなら何番と書いて置いて下さい。詳しく書かないとおりない場合があります。茎崎地区は要らないのですが。」風間は安藤の顔を見て優しく微笑んだ。「安藤様、本年度最後のお客様になりますので社長以下社員全員でお見送りさせていただきます。恥ずかしいと思いですがご了承下さい!。」風間は安藤の顔を見てニコリと笑った。ショールームの出口左右に分かれ社長以下社員全員でお見送りをした。「安藤様ありがとうございました。」と一斉に挨拶をした。安藤は照れ笑いを浮かべ軽自動車に乗って帰って行った。「皆さん今日の契約1台ありました。今日の営業は終わりにします。上がってください。私は明日の為にネイルサロンなんて初めて行きます。いつも油みれな癖にね。一生一代のイベントですからね。私は2回はしません。皆に誓います。1年間お疲れ様でした。また、明日、一番綺麗な私を見に来て下さい。お願いします。」ありさは皆の顔を一人一人見た。エンジェル自動車販売の激動の1年が終了した。皆でのぼりを片付けた。ありさの年始の挨拶のポスターと年明けの営業を書いたポスターを貼ってショールームを後にした。そして18クラウンアスリートに乗り込んでつくばのネイルサロンへ向かった。




