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どうかしてるわ/obsession  作者: やましたゆずる
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第37章 二人の結婚式

年の瀬が迫った12月27日日曜日に一真とありさの結婚式が研究学園駅前の結婚式場、麗風つくばシーズンテラスにて執り行われた。出席者は約60名でつくばメディカル病院関係者は理事長、病院長を始め、ありさがお世話になった脳外科病棟の看護師達と看護師長、高橋先生、脳外科部長、早川さちよ、ありさの方は会社従業員全員とエンジェルスの田島幸三と寛子夫妻、ありさが特別に招待した。タイヤの赤池卓が来てくれていた。赤池は祝儀に10万円も包んでくれていたのが後に発覚する。中川自動車販売からは中川社長と工場長の沢辺と吉澤の三人が出席してくれた。そして鈴木実の霊を始めとして、55人の麗の方々がお見えになっていた。式は10時からでありさ達は9時に来てお化粧やらヘアメイクやら衣装合わせやら忙しかった。父親と母親は沢山の霊達を見て「ありさ、あんなに霊が取り憑いていたの?ショールームにいる男女の霊も来てるわ!」充希がウエディングドレスを着たありさの顔を見た。ありさは平然としていた。「何時もの事だわ。きっとお祝いに来てるのよ。」と言ったきりだった。「あなた、それで平気なの?危害はない?」充希は困って父親の顔を見た。父親は「俺達だってそうじゃないか?」と充希の顔を覗いた。一真の親戚とありさの親戚との顔合わせが始まりありさの親戚の数が一真の親戚より少なかった。がありさの父親が市役所の納税科局長だとわかると一真の叔母さんはダンマリとした。また、母親の充希がつい最近までつくば記念病院の内科病棟看護師長だったと聞くと一真の親戚の勢いがなくなった。ありさは誰も綺麗だと言ってくれない事に腹を立てていた。一真も一言も言ってはくれなかった。誰もじゃなかった。霊達が変わるがわる「ありさは綺麗だ」と言いに来てくれた。会場になり参列者が会場に入り始めた。一真とありさはお出迎えに立った。参列者一人一人に頭を下げて笑顔を振る舞いた。「ありさ、綺麗だよ。」さちよが初めて言ってくれたので「ありがとう。」と笑顔で心から嬉しかった。従業員全員の顔が見れた事にほっとした。中川自動車販売の面々も「社長、綺麗だよ。」と言ってくれた。メディカル病院の高橋先生も久しぶりに会って「お幸せに」と声をかけてくれた。赤池卓も「おめでとうございます。」と声をかけてくれた。ありさは「来てくれたのね。嬉しいわ。」と笑顔で赤池の顔を見た。すぐにチャペルに移動し結婚式が始まった。ありさは父親とヴァージンロードを腕を組んで歩いた。式場は疎かに進み指輪の交換があり誓いの言葉がありキスで従業員達が盛り上がり全員で讃美歌を歌って式は終わった。全員宴会場に移り各テーブルに分かれ座った。一真とありさは雛壇に座り参列者一人一人と会話し、避けを飲まされ二人とも顔を真っ赤にさせていた。ケーキ入刀で出て来たケーキはカムリの形をしていた。白のカムリだった。ゴールドホイールを履いた、上手く出来たケーキに二人は笑った。5分の1の大きさだった。従業員達はスマホで写真を撮りケーキを食べて社長に声をかけて「社長、今日は一段と綺麗ですよ。」藤峰店長が声をかけるとあるさは「ありがとう。」と言って満面の笑みで藤峰に抱きついた。霊達はいろんな場所からありさを見ていた。天使の親子はパイプオルガンの上から見ていた。ケーキ入刀が終わり、参列者のカラオケが始まった。まず最初にエンジェル自動車販売の整備士達の(ワンラブ)嵐から始まり、一真の大学の友達達による(乾杯)長渕剛、エンジェル自動車販売営業の風間美智代による(バタフライ)木村カエラからメディカル病院看護師早川さちよによる(愛をこめて花束を)スーパーフライから藤峰店長の(115万キロのフィルムの話)オフィシャル髭男爵ディズムから(家族になろうよ。)メディカル病院脳外科医の高橋先生から一真とありさのデュエットで昭和にヒットした。シュガーの(ウエディングベル)でカラオケを閉めた。みんな歌がうまかった。拍手喝采が鳴り響いた。そして、お色直しでありさはピンクのウエディングドレスで出て来た。一真は今度は黒のタキシードだった。会場からため息が漏れ、ありさはニンマリとした。してやったりだ!ガッツポーズをした。二人は参列者との会談をして周った。式も佳境になって一真の挨拶からありさの挨拶でハプニングを起こす。「参列者の皆様。本日はご列席まことにありがとうございます。私は、2年前死亡宣告を受けました。それがこうして結婚式を挙げられるだけ元気になりました。仕事も順調です。一真さんを始め皆様のおかげだと思っています。後皆様には見えない人達の存在が私を助けてくれました。死神に直談判をしてくれた。大事な方々です。さっき数えたら56人居ました。私と母親と父親とメディカル病院看護師早川さちよの4人だけだと思います。けして頭がおかしくなったわけじゃありません。霊達が見えるんです。本日はありがとうございました。嶋田ありさ。」ありさが挨拶を終えると一人の年配の女性が手を挙げた。「今の話は本当です。私にも見えます。パイプオルガンの上には家族の霊が4人あれは天使ね。あなたの守り神ね。皆、邪悪じゃないわよ。あなたを慕っているんだわ。どういう関係か知らないけど。信じて下さい。私も長年看護師をしてると病院で見る事があるのよ。」メディカル病院脳外科病棟看護師長の井川さんだった。「井川看護師長ありがとうございました。」ありさは井川さんに向かって頭を下げた。会場がザワめき始めた。式は滞りなく終わった。二人は参列者の見送りに出て1輪の花を手渡した。二人は明日からハワイに新婚旅行へ出発する。新婚旅行ツアーであった。6泊7日ハワイを満喫する。


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