第33章 母は強し
母の充希は家で毎日パソコンとにらめっこが続いていた。全国19カ所のオークション会場の様子を目を凝視して見ている。トヨタカムリならなんでも買っていた。18クラウンは後回しで1台も買ってない。ランクRだけは避けていた。50系ハイブリッドから70系ハイブリッドまで下は30万円から上は400万円まで競り落とした。絶対に負けない。必ず落とす。全国の車屋からカムリキラーと呼ばれていた。それが香川社長にも
噂が届いた。香川社長はありさから買った車で儲けていてウハウハだった。ありさもユーチューブに出演して、旧車の女神と呼ばれていた。それが最近ではカムリの女王と呼ばれていた。土浦市、つくば市では有名になっていた。カムリ4人組でやはり中川のワイドボディカムリが人気があった。そんな時、中古車屋からクレームがあった。カムリばかり競り落としやがって!少しは遠慮しろとネットが炎上しているのに気づいたのは一真だった。それを知ったありさも攻撃を開始した。「悔しかったら落札しろと。」ありさは強気だった。全国の中古車屋を敵に回したがそれを助けてくれたのが80ガレージインパクトの香川社長達だった。渡辺さんもユーチューブで反撃してくれた。この世界は強い者勝ちと叫んだ。USSでは、この事に関して見解はださなかった。別に同じ車を競り落としてはいけないとルールはなかったし、現に100%カムリをありさの会社が競り落としてはないからだ。競り負けした物件もあった。が強かった。母は手を緩めなかった。特にWSレザーパッケージは負けなかった。カムリの中で最上級グレードでスポーツタイプだった。本皮サンルーフは必ず落としていた。開店までに台数を揃えたかった。そして、半年後、ありさの自動車屋【エンジェル自動車販売】は万を持してオープンになった。香川社長から花籠が贈られていた。メッセージもユーチューブでデカデカと効果テキメンだった。100万円以下の車はノーマルのままで販売した。100万円以上の車には車高調もしくはエアサスと高級アルミホイールとタイヤが入りなんらかのカスタマイズされたていた。ワイドボディキットを組んで400万円超える物が初日に10台売れた。他の物合わせると30台を販売する盛況ぶりだった。一真も休みだったので店頭にでて営業をした。一真とありさとさちよと中川のカムリも倉庫内に展示してあった。又、安い車にも車高調やアルミホイールタイヤを求める客でタイヤの組み換えも大忙しだった。そして、母はカムリを競り落とし続けた。母は強し右腕。




